マリリン・モンロー

マリリン・モンロー5 『ショウほど素敵な商売はない』1(3ページ)

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作品名:ショウほど素敵な商売はない There’s No Business Like Show Business (1954)
監督:ウォルター・ラング
衣装:ウィリアム・トラヴィーラ/チャールズ・ルメイアー
出演者:エセル・マーマン/マリリン・モンロー/ミッツィ・ゲイナー/ドナルド・オコーナー/ダン・デイリー

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マリリン・モンロー最後の脇役作品。

21世紀になっても、永遠のセックス・シンボル。

彼女から発散するのは光ではなく、熱気。それがスクリーンを燃え立たせる。

ジャン=ポール・サルトル

スーパースターの条件として、挙げられるのが、脇役にまわったとしても、後の世にその人が主役であるかのようにその作品が扱われる所にあります。それは、オードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』以前の映画作品や、ブルース・リーのテレビドラマ『グリーン・ホーネット』のようなものです。そして、本作も、その系統に入る作品です。この作品のマリリン・モンロー(1926-1962)は脇役です。1954年5月29日から7月8日にかけて行われた撮影当時、人気の絶頂にいたマリリン・モンローは、1951年から20世紀フォックスと5年契約をしていました。1953年11月4日に公開された『百万長者と結婚する方法』が爆発的なヒットを記録する中で、『ピンク・タイツの女』という作品の主役を演じることを20世紀フォックスから命令されます。

しかし、週給等について不満のあったマリリンは、それを無視し、ニューヨーク・ヤンキースの伝説的大リーガー・ジョー・ディマジオとの結婚(1954年1月14日)を決め、2月1日から日本への新婚旅行へと出かけます。そして、その間に伝説的な在韓米軍の慰問も行われたのでした。年明けから給与を停止されていたマリリンに対し、20世紀フォックスは、妥協案として、本作への出演と、その代わりに『七年目の浮気』に週給3000ドルで出演するという条件を提示したのでした。こうして、マリリン・モンロー最後の脇役作品が生み出されることになったのです。

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物語が始まり30分後に登場するマリリン。

最初にメイド服姿で登場するマリリン・モンロー。控え室の奥には、当時愛用していたグッチバンブー・バッグがあります。

ゴシップ・コラムニスト・ヘッダ・ホッパーと共に、デトロイト・フリー・ペーパーの「今年の新人賞」を授与される。

ワードローブ・テスト。

マリリン・モンロー・ルック1  メイド
  • 黒のミニスカートのメイド服
  • 白のシフォンのエプロン
  • 黒の網タイツ
  • 黒のハイヒールパンプス
  • ピンクローズのコサージュをあしらったチョーカー

本作が始まり、30分後にマリリン・モンローははじめて登場します。そして、その時のスタイルがこのセクシーなメイド・スタイルです。女優としてのモンローのイメージは徹頭徹尾、露出とセクシーさの上に成り立っており、その上に個性を積み上げていくという極めて難しい作業を行う段階にマリリンは来ていました。本作は、そんな自身のキャリアに対する革命を起こすための出撃前夜の作品です。

私生活において、本作撮影中のマリリンは、日本の新婚旅行中に、すでにジョー・ディマジオとの結婚生活は破綻しており(1954年10月に離婚)、ウィルスに感染し、3回撮影中に卒倒していました。しかし、脇役であることが、幸を奏しているのは、主役ではない重責から解放された、素のマリリンが垣間見れるところにあります。ここにいるマリリンは、次回作『七年目の浮気』の気合の入ったマリリンとはまた違ったリラックスした雰囲気に包まれています。

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