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セルジュ・ルタンス

【セルジュ ルタンス】ルウーブ(牝狼)(クリストファー・シェルドレイク)

セルジュ・ルタンス
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ルウーブ(牝狼)

原名:Louve
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2007年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/40,150円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス

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牝狼の香りをなぜ彼は作りたかったのだろうか?

©Serge Lutens

2018年11月にセルジュ・ルタンスより発売された、限られた店舗でのみ販売されている新しいプレミアムコレクション「グラットシエル コレクション」。「グラットシエル」とは、フランス語で「摩天楼」「超高層ビル」の意味です。

その黒のファセットガラスボトルのシルエットは、エンパイアステートビル、クライスラービルなど20世紀初頭から1930年代にかけてニューヨークに出現した世界初の高層ビルをモチーフにしたデザインです。2007年にパレ・ロワイヤル本店限定の香りとして販売されていた「ルウーブ」も、このコレクションのひとつとなりました。

「ルウーブ」とはフランス語で「牝狼」の意味です。白い城のように見える雪に覆われた山の頂に立つ孤高の牝狼をイメージして生み出されたチェリーアーモンドの香りです。


この香りは、ローマを作った双子の兄弟ロムルスとレムスが牝狼によって育てられたという伝説を基に生み出した香りなのです(ローマ市は紀元前753年4月21日に建設された)。

だからこそ、ミルキーなチェリーアーモンドの香りなのです。それはシングルマザーの母性愛の香りともいえます。ムスクとシベット、サンダルウッドによるパウダリーなドライダウンが圧巻です。

この香りは、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ルウーブ」を「チェリーアーモンド」と呼び、「スタートは大胆にも強烈なモレロチェリーノート。これはどうしてもカクテルのチェリーコーク(こうしたものは思考を腐らせる)を思い出してしまう。次に現れるのは、濡れたおがくず系の香りをともなった奇妙な石鹸様ヘリオトロピンのアコード。密室のよどんだ香りに近い。褒められたものではないが、ひどく悪いわけでもない。どうにも判断に困る香りだ。」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ルウーブ(牝狼)
原名:Louve
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2007年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/40,150円
公式ホームページ:セルジュ・ルタンス


トップノート:アーモンド、フルーツ・ノート
ミドルノート:ムスク、ジャスミン、ローズ
ラストノート:アンバー、バニラ、樹脂