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ラトリエ デ パルファム 大丸心斎橋店【全国香水聖地巡礼超ガイド2025】

関西・名古屋
©大丸心斎橋店
関西・名古屋
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ラトリエ デ パルファム 大丸心斎橋店

場所 大阪・心斎橋
住所 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 大丸心斎橋店 本館1階 化粧品売場
電話 06-6243-7340

かつて西日本のラトリエ デ パルファム(ブルーベル)において、誰もが認める〝最高峰の知識と接客力〟を持つパルファン ソムリエール様が二人おられました。一人は2024年10月に退職され、ルシヤージュ京都で活躍されている、京都伊勢丹店の元チーフ様です。

そして、もう御一方が、この大丸心斎橋店のチーフとして活躍され、2024年夏に大丸梅田店に異動された女性チーフ様です。そんな二人の偉大なる先輩に育て上げられたソムリエールの方が、新チーフとして活躍しておられます。

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大阪最高峰のラトリエ デ パルファム

2019年9月20日に大丸心斎橋がリニューアルされました。それに伴い、心斎橋筋北玄関入ってすぐの所に「ラトリエ デ パルファム 大丸心斎橋店」はカウンターを構えるようになりました。

大阪最高峰のラトリエ デ パルファムと呼ばれる「大丸心斎橋店」の比類なき素晴らしさをよく知るためには、まず徒歩10分で行ける距離にある「ラトリエ デ パルファム 大阪髙島屋」と比較してみるのが良いと思います。

両店舗ともメゾン・フレグランスのフレデリック マル、ボンド・ナンバーナインとグタール、メゾン フランシス クルジャンが販売されています。

一方、「大丸心斎橋店」にしかないのがパルル モア ドゥ パルファムであり、「大阪髙島屋店」にしかないのがキリアンラルチザンペンハリガンポートレート含む)です。

つまりラインナップ的には、髙島屋大阪店の方が魅力的とも言えるのですが、それを覆すほどに魅力的なパルファン ソムリエールの女性がチーフとしてこの店舗にはおられます。彼女は、ブルーベルにおいて、伝説的な二人の偉大なるソムリエールの遺伝子を受け継いでいる方なのです。

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西日本の伝説的な二人の偉大なるパルファンソムリエール

ラトリエ デ パルファム 大丸梅田店 ©Daimaru Matsuzakaya Department Stores Co.Ltd.

御一方は、2024年夏頃まで、大丸心斎橋店の女性チーフだったソムリエール様です。現在、大丸梅田店のチーフとして異動されたこの方は、西日本においては、ジェイアール京都伊勢丹の元チーフ様(2024年10月に退職されました)に匹敵する存在でした。

彼女は、以下の四点においてずば抜けています。

  1. かつて日本に某人気フレグランス・ブランド(GINZA SIXとグランド ハイアット 東京にある)が上陸する案件にも関わっておられただけあって、ブルーベルが取り扱うフレグランス以外の香りについても精通しておられる。
  2. 取り扱いブランドについての知識は半端ないのですが、であるにも関わらず、物腰が柔らかく、その凄さをひけらかさずに、お客様の気分が心地よくなる接客が出来る。
  3. ヴィンテージ・フレグランスに対してもとても詳しい。
  4. カメレオンのような接客力を持つ方であり、香水初心者のお客様に対しては「この販売員さんって、本当に初心者の気持ちを分かってくださる!」と感動を与えてくれ、香水愛好家のお客様に対しては「私が愛用している香水についてよくご存知なんですね!」という驚きを与えてくださります。

フレグランスの接客において、そっと寄り添うような、それでいて優しくアドバイスしてくれるカウンセリングは、もはや名人芸と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、ラトリエ デ パルファム 大丸梅田店には、この方と同じくらい素晴らしい女性ソムリエール様がおられます。取り扱いブランドが少ないので、『プチ聖地』認定ではありますが、二人のソムリエールの方々の接客レベルは全国屈指です。

大丸梅田店は、ある意味ゆったりとしているので〝自分の香り選び〟をゆっくり出来る『ブルーベルの穴場』と言えます。

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伝説の京都伊勢丹店からやって来た新チーフ様=『ブルーベルの至宝』

©ジェイアール京都伊勢丹

現在の大丸心斎橋店のチーフ様は、2023年5月にサブチーフとして異動してこられました。この方が前におられた店舗は、京都伊勢丹店です。つまりこの方は、長い間、伝説の神チーフ様(2024年10月に退職され、ルシヤージュ京都で活躍されています)の下で、サブチーフをつとめておられた右腕的存在だった方です。

京都伊勢丹店は、フレデリック・マルを取り扱っていないのですが、伝説のチーフ様の独自の交友関係の賜物なのでしょう、大阪高島屋にフレデリック・マル/キリアンが存在した時の元神店長様から本格的な接客方法を教わっておられるので、筋金入りの知識があります(本来は、ブルーベルのトレーナーがプロフェッショナルであるなら、お金をお支払いして、彼にトレーニングを依頼すべきでしょう)。

そんな神チーフ様の人脈により、サブチーフ様も、驚異的なフレデリック・マル・マスターとしての知識(日本でも三本の指に入るはず)を持つに至っているわけです。

ところで2024年5月22日~5月28日までの期間、伊勢丹新宿店メンズ館1階で行われていた<アクネ ストゥディオズ>初のフレグランスを紹介するイベントスペースに、上記のキリマル元店長様とお伺いしたのですが、びっくりするほど酷いレベルの接客でした。
フレデリック・マルとキリアンは、70周年を迎えたブルーベルが、進化していくのか、それとも衰退していくのかを教えてくれるリトマス試験紙だと思います。
間違いなくトレーニング・システムを変えていかないと駄目です。現状は、薄っぺらな香りの情報をただ現場に投げて、現場チーフにそれを委ねている状況のように見受けられます。ちなみに現在、ゲランをはじめとして、チーフとスペシャリスト(エキスパート)の役割の分業化が、健全な企業においては推進されています。
フレデリック・マル、キリアンを扱うブランドは、この二つのブランド専門のトレーナーを抱えるほどの気概が重要です。70年の間に香水業界はがらっと変わりました。何よりも、お客様が手にする情報量が、遥かに増えており、その情報量に対して、的確なニーズの絞り込み等が出来る、基礎知識と応用力、さらに、自分の言葉を見つけ出すロープレ、クロージング・イメージの創造をトレーニングしていかないと、販売員は、ただの置物になってしまいます。
そんな流れをゲームチェンジする〝希望〟が大丸心斎橋店にはあると思います。人が人を育て、その人に対して、しっかりとした給与を保証する、ブルーベルの71周年目が、香水業界に蔓延る〝やりがい搾取〟を見直す機会になればと期待しております。