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クレイマー、クレイマー(1979)【映画の中のファッション】

その他の現代の女優たち
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作品名:クレイマー、クレイマー Kramer vs. Kramer(1979)
監督:ロバート・ベントン
衣装:ルース・モーリー
出演者:ダスティン・ホフマン/メリル・ストリープ/ジャスティン・ヘンリー/ジェーン・アレクサンダー

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エルメスのコンスタンスバッグ



ダスティン・ホフマン(1937-)とメリル・ストリープ(1949-)がWオスカーを戴冠した『クレイマー、クレイマー』は、『ディア・ハンター』(1978)でアカデミー助演女優賞にノミネートされ彗星のように現れたメリル・ストリープにとっての出世作となりました。

そんな彼女が、家出をするときに持つのが、エルメスコンスタンスバッグと、バーバリーのトレンチコートでした。

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バーバリーのトレンチコート・アイコン






メリル・ストリープが着ているバーバリーのトレンチコートが、子供と夫を捨ててでも自立して生きていこうとする女の戦闘服として象徴的な役割を果たしています。

トレンチコートの美しさ。それは何か悲しい影を引きずって生きているかのような不幸を背負うシルエット故でしょうか?それは間違いなく太陽が輝く中で着るものではなく、曇りや雨、雪、夜に着るためのファッションなのです。

ちなみに監督のロバート・ベントン(と衣装デザイナーのルース・モーリー)は、ニューヨークが最も魅力的なのは秋の紅葉のシーズンであるという観点から、町並みが赤とブラウンに輝く中でこそベージュのファッションはより映えるということで、トレンチコートを最重要ファッションとして使用したのでした。

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ダスティン・ホフマンのトレンチコート



出世したからバーバリーのトレンチコートを着るんだという会話が映画の中であるのですが、実際に作中でホフマンが着ていたトレンチコートはバーバリーではなくアクアスキュータムでした。

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M65にグッチのホースビットローファー



他にもホフマンは作中で、M65フィールドジャケットにグッチのホースビットローファーを組み合わせていたりもしています。

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そして、ウールのレインコートで・・・





そして、最後にトレンチコートの代わりにウールのレインコートを着て現れるメリル・ストリープ。ウールコートのドレープも素晴らしいのですが、やはりこの作品の醍醐味は、二人のトレンチコートにあることは間違いありません。ちなみに、撮影時妊娠中だったメリルの体型を隠すためにこの衣装が選ばれたと言われています。