クリスティーヌ・ナジェル

イングリッシュ・ペアー&フリージア・コロン (クリスティーヌ・ナジェル)

    香水名:イングリッシュ・ペアー&フリージア・コロン English Pear & Freesia Cologne オーデ・コロン
    ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
    調香師:クリスティーヌ・ナジェル
    発表年:2010年
    対象性別:女性
    価格:30ml/8,640円、100ml/17,280円
    公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン








    トップノート:メロン、キングウィリアム・ペアー
    ミドルノート:フリージア、ローズ
    ラストノート:ムスク、パチョリ、アンバー、ルバーブ

    ジョー・マローンと言えば、2008年に日本上陸以来、今では主要都市の百貨店のコスメもしくはフレグランス・スペースに定着しているのです。しかし、その爆発的な人気が、以下の二つの要因により、ブランド・イメージの悪化を引き起こしつつあります。

    1.女性&男性雑誌でよくやる芸能人ご用達という(時代錯誤としか形容しようのない)打ち出し方。今ではこれをやるとチープなフレグランスに感じられてフレグランス愛好家やその入り口に立つ人たちに対しては、絶対的なブランド興味を失うきっかけになってしまいます。
    2.キャバクラ嬢・風俗嬢に人気が出る売り方。サマンサ・タバサ方式とも言える「これプレゼントにあげたら女子受け高いよ」もしくは「オトコ受けの高いフレグランス」としてのイメージ戦略の弊害。

    この類いのブランディングを突き詰めると、〝フレグランスに興味のなかった客層を作る〟という利点もあるのですが、結局のところは、数年後、まだそれつけてるんですか?というどこでも見かけるが、決して買ってはいけないブランドの仲間入りを果たしてしまうことになります。それはファッションで言うと少し前の、エンポリオ・アルマーニドルチェ&ガッバーナ、これからそうなる可能性を秘めているクリスチャン・ルブタンジミー・チュウの立ち位置に立っています。

    しかし、ジョー・マローン・ロンドンのフレグランスは、たとえ販売員が、自社のフレグランス以外に関してはほとんど無知で、香りの説明に関しても、流行の波に乗った客層を相手にしてきた深みのない接客が多いと言えども、それ自体のフレグランスの質は非常に高く、魅力的なものが多いのも事実です。そんなジョー・マローンにおいて、最も売れているロングセラーのフレグランスがこれです。

    「秋のエッセンスを凝縮したかのよう。英国の果樹園で収穫した熟したての洋梨の官能的なみずみずしさを白いフリージアのブーケで優しく包み、アンバー、パチョリ、ウッドで豊潤に仕上げています。ジョー マローン ロンドンのno.1人気の香りです。」(公式ホームページより)日本のなしは冷やして食べると美味しい位に水分を含んでいるのですが、洋ナシは熟成させてから食べるものであり、その甘味の濃厚さが全く違い、香りもより濃厚です。

    英国の詩人ジョン・キーツが1819年に書いた「秋の歌」からインスパイアされた香りであり、2016年1月よりエルメスの専属調香師となったクリスティーヌ・ナジェルによる調香です。ジョー・マローンと言えば「フレグランス・コンバイニング」です。通常は、他の香りと重ね付けして自分自身のオリジナルの香りを楽しむことが出来るように、単体では複雑な香りの変化はないようの調香されているのですが、この香りに関しては、単体で秋の英国の果樹園を体現するような豊かな香りの変化を楽しむことが出来ます。

    私は、完全に熟した洋ナシにかぶりついた瞬間に、ジュースが顎に垂れる瞬間を香りで表現したかったのです。

    クリスティーヌ・ナジェル

    熟した洋ナシの甘さからはじまるオープニングは、なぜか甘すぎず、程よくグリーンです。やがて、甘さのある菖蒲水仙こと(白い)フリージアが現れます。そこに、ローズも仲間入りし、フルーティ・フローラルの香りへと昇華していきます。そして、最後に優しくパチョリ、アンバー、ムスクが漂ってきます。

    つまり、単体で所有しても、「フレグランス・コンバイニング」のベースとして所有しても、どちらでも良い万能フレグランスです。



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