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【フレデリック マル】オー ドゥ マグノリア(カルロス・ベナイム)

フレデリック・マル
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オー ドゥ マグノリア

【特別監修】Le Chercheur de Parfum様

原名:Eau de Magnolia
種類:オード・トワレ
ブランド:フレデリック・マル
調香師:カルロス・ベナイム
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/6,820円、30ml/18,150円、50ml/23,650円、100ml/34,100円
販売代理店ホームページ:ベルコスメ

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価格:1,000円
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感想(2件)

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史上初のマグノリアのオーデコロン

©FREDERIC MALLE

マグノリアの持つ透明感を再現することにとても興味を持ちました。しかし、そうでありながらも、温かさを生み出し、セクシーな感情を与えていくことが、絶対に重要であり、とても苦労して実現したことでした。

カルロス・ベナイム

この香りは2009年に亡き人となったIFFの一人の偉大なる研究者の研究結果を聞いた二人の男性により生み出されました。

その研究者の名をブラヤ・ムケルジー博士(1985年に香水の調香に革命的な変革をもたらしたヘッドスペース・テクノロジーの一種であるリビング・フラワー・テクノロジーを考案した)と申します。

ある時、彼のマグノリアの開花に関するレポートについて会話していた二人の男性(フレデリック・マルカルロス・ベナイム)はあることをひらめいたのでした。それは(調香師泣かせとも言われる)捉えどころのない花・マグノリアが開花していく香りの変化が、オーデコロンそのものだという事実でした。

ちなみに偉大なるエドモン・ルドニツカは、かつてマグノリアを何年も研究していたのですが、ヘッドスペース分析なしではこの香りを捉えることは不可能でした。マグノリアは、柑橘類、ローズ、レザー、クリーミーといった様々な側面を持つ花です。

そして、二人は、史上はじめてのマグノリアのオーデコロン(=フローラルコロン)を作り出す共犯関係を結ぶことになるのでした。かくして2014年にIFFのカルロス・ベナイムにより、「オー ドゥ マグノリア」は調香されたのでした。

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「ジュラシックフラワー」というキャンドルから誕生した香り

©FREDERIC MALLE

この香りの元は、2009年にフレデリック・マルから発売された9つのホームセントのうちの1つでした(そのうちの2つの香りをカルロス・ベナイムが担当した)。その1つが、マグノリアの香りを軸とした「ジュラシックフラワー(ジュラ紀の花)」という名のキャンドルでした。

マグノリアは、モクレン(木蓮)属で、ハチが存在するよりも前から存在していた花です。化石は2億年前に遡り、9億5千年前の種に属するものも存在しています。そのため地球上で最古の花と言われています。

このキャンドルは〝マグノリアの木の香りを再構築したもので、マグノリアの香りそのもの〟でした。それはザ・マーク・ホテル(ニューヨークを代表する最高級ホテルであり「住むように泊まる」がコンセプトで、一泊6万以上します)のために作られた香りでした。

ホームセントに関する「息苦しくならずに生活の一部になる香りであること」というマルのモットーを実現するため、創造性とテクノロジーを融合させ、できる限りリアルなマグノリアの花を部屋の中に咲かせることを目的として生み出されたのがこのキャンドルの香りだったのです。

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レモンとベチバーから生まれたマグノリアの香り



ベルガモットの苦味とグレープフルーツの酸味、レモンの鋭さがひとつの果実から搾り出されたかのようにスパークリングするシャンパンの輝きと共にこの香りははじまります。それはマグノリアが開花するときに示すミンティ(ハーバル)なレモンの爽やかな側面を、リナロールを大量に使用することにより表現しています。

氷がレモンの実に噛み付き、果汁が弾け出すようにフレッシュかつクリーンなレモンの芳香がします。すぐにツリーモスとベチバー、ムスクが、アーシィーグリーンな大地の息吹をレモンの爽快感に付け加えてゆきます(そして持続力も)。

この香りのコロンである所以は、フローラルであるマグノリアの香りが1時間以内には確実にやってこないところにあります。さらに、みずみずしいメロン、ピーチによりフルーティーな側面も組み込まれています。

やがて、ムスキーなレモンの間から、目を潤ませ、唇をぽってりさせたマグノリアが花を咲かせ、その肉厚な花びらにライチの果蜜のような甘さを滴らせてゆきます。そこに、ベースのウッディノートが溶け込み、深みのあるシプレにこのコロンは転生を遂げてゆくのです(まるで70年代初期のシプレーコロンのハイブリッドのように)。

さぁ、広大なレモンの果樹園とベチバー畑の中で、密かに咲き誇る本物のマグノリアの花の一群を見つけてください。かぎりなく透明に近いクリーミーなマグノリアの香りです。

ちなみにカトリーヌ・ドヌーヴは、2016年3月からスタートした、映画『ルージュの手紙』の撮影においてずっとこの香りだけを身に纏っていたと告白しています。

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香水データ

香水名:オー ドゥ マグノリア
原名:Eau de Magnolia
種類:オード・トワレ
ブランド:フレデリック・マル
調香師:カルロス・ベナイム
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/6,820円、30ml/18,150円、50ml/23,650円、100ml/34,100円
販売代理店ホームページ:ベルコスメ


トップノート:カラブリア産ベルガモット、レモン、グレープフルーツ
ミドルノート:マグノリア、ベチバー、パチョリ、アプリコット
ラストノート:シダーウッド、モス、アンバー

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