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【エルメス】ドブリ(ギ・ロベール)

エルメス
©Hermès
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ドブリ

原名:Doblis
種類:オード・パルファム
ブランド:エルメス
調香師:ギ・ロベール
発表年:1955年
対象性別:女性
価格:不明

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伝説の調香師ギ・ロベールによる「幻のエルメス」

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エドモン・ルドニツカの「オー ドゥ エルメス」(1951)と「オー ドゥ コロン エルメス」(1953)によって開かれたエルメスの香水の歴史は、1955年の「ドブリ」まで一般販売されませんでした(1961年の「カレーシュ」にてはじめて一般販売が行われました)。「ドブリ」は、エルメスが当時世界中でオープンしていた15のブティックにおいて、VIP限定で販売されました。

シプレ・フローラルの香りは、ギ・ロベール(叔父はアンリ・ロベール)により調香されました。この香りの調香によりギ・ロベールは、「マダム ロシャス」(1960)「カレーシュ」(1961)「エキパージュ」(1970)といった名香を生み出し、偉大なる伝説の調香師の道を突き進むようになったのでした。

そして、2005年にジャン=クロード・エレナと、ギ・ロベールの息子フランソワによって再調香され、1000本限定で販売されました。こちらもまたオリジナルと同じく幻の名香として誉れ高い香りです。

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エルメスの最上級のスエードの香り

ドブリレザーのコンスタンスバッグ

エルメスにおいて1930年代に登場した「ヴォー・ブルール・ドブリ」(ベルベットのような最上級のスエード)と呼ばれる、最高級仔牛レザーのシルクのように柔らかい肌触りのスエードをイメージして生み出された香りです。

シルクスカーフが優雅に波打つように心安らぐハーバルなカモミールと甘酸っぱく温かいコリアンダーとタイムがアルデハイドの風の中で揺らめくようにしてこの香りははじまります。

そして、すぐにローズとジャスミンのアブソリュートが実に豊潤に甘やかな花を咲かせ、その花の蜜が、きらめくシルクを柔らかいバターのようなレザーに変えてゆきます。やがて肌の上にオークモスとベチバー、ラブダナム、ムスクが振りかけられ、パウダリーレザーが滑らかな光沢を放ちながら広がってゆくのです。

カレーシュ(幌つきの四輪馬車)のランタンからインスパイアされたボトル・デザインも、洗練されており印象的です。

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香水データ

香水名:ドブリ
原名:Doblis
種類:オード・パルファム
ブランド:エルメス
調香師:ギ・ロベール
発表年:1955年
対象性別:女性
価格:不明


トップノート:コリアンダー、カモミール、タイム
ミドルノート:ジャスミン、ローズ
ラストノート:ムスク、オークモス、サンダルウッド、レザー