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デルフィーヌ・セイリグ3 『去年マリエンバートで』3(2ページ)

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作品名:去年マリエンバートで Last Year in Marienbad / L’Année dernière à Marienbad (1961)
監督:アラン・レネ
衣装:ココ・シャネル
出演者:デルフィーヌ・セイリグ/ジョルジュ・アルベルタッツィ/サッシャ・ピトエフ

ココ・シャネルがデザインしなかった二着のフェザードレス

この作品で重要な役割を果たす、白と黒の2着のフェザードレス。

色彩が増えると何かが失われます。

白いフェザードレスという発想の面白さ。

それは間違いなく黒髪だからこそフィットするデザインでした。

白鳥のようなフェザードレス。

このフェザードレスのフェザー以外の部分が、プリーツになっていることが分かる写真。

彼女は天使?それとも悪魔?

カラーだとあまりにも悪魔的すぎます。

引き寄せられる写真。そして、恐らくそれは善良ではないパワーを感じさせます。

自分の写真を並べてニムをするA。

デルフィーヌ・セイリグ・ルック8 ホワイトフェザードレス
  • デザイナー:ベルナール・エヴァン
  • ホワイトフェザードレス
  • シルバー・サンダル

ホワイトフェザードレスとブラックフェザードレスの二着のみは、セイリグ以外のコスチューム・デザインを担当したベルナール・エヴァン(1929-2006)により手がけられました。彼はヌーヴェルバーグの美術監督とも言われた人であり、ルイ・マル監督、ジャンヌ・モロー主演の『恋人たち』(1958)、ジャン=リュック・ゴダール監督の『女は女である』(1961)、ジャック・ドゥミ監督、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『シェルブールの雨傘』(1963)などを手がけました。

白鳥のようなホワイトフェザードレスに対して、全く違和感なくその衣裳を着こなしていたデルフィーヌ・セイリグという女優。デビュー作にしてこの存在感。この女優がいたからこそ、この世界観は作り得たと言っても言い過ぎではないでしょう。

なぜ白と黒のフェザードレスを登場させたのだろうか?

ブラックフェザーに包まれた女。それがこの作品の象徴的なイメージです。

明らかに1930年代のあの作品から影響を受けたドレス。

マレーネ・ディートリッヒ主演『上海特急』(1932)。

監督のアラン・レネと共に。

1961年。それはまだフランス人が空を飛べた時代。

デルフィーヌ・セイリグ・ルック9 ブラックフェザードレス
  • デザイナー:ベルナール・エヴァン
  • ブラックフェザードレス
  • 豪華なネックレス
  • シャネルのバイカラーハイヒールパンプス

『上海特急』のディートリッヒ。エルメスで特注されたレザー・グローブが妖艶に輝く。

私がアラン・レネから台本を渡された時、Aという役は、グレース・ケリーのためにあって、私のためではないと感じました。

デルフィーヌ・セイリグ(1973年の回想)

現実的かつ幻想的なシャネル・ドレスから一転して、天使と悪魔のような非現実的なフェザードレスが登場します。そうなのだ!すべてはこのためにあったのだ!

なぜアラン・レネとデルフィーヌ・セイリグは、パリのメゾンを渡り歩いた末に、シャネルの衣装を着ることに決めたのだろうか?それは、シャネルこそが、ファッション・デザイナーによるリアルクローズの中でも最も突飛ではないデザインでエレガンスを体現しており、普遍性を持っていたからだ。このシンプルなエレガンスがあればこそ、2着のフェザードレスは、『去年マリエンバートで』に浮遊感を与える両翼になり得たのでしょう。

ただし、私には、白と黒のフェザードレスをAに着せた意味が全く分からない。そんな私でも唯一分かる確かなこと、それはこの2着のドレスの存在は絶対に必要だったということです。

ココ・シャネルがデザインしたかもしれないホワイトガウン

恐らくホワイトフェザードレスの下に着ていたガウン。

『奥さまは魔女』のエンドラのようなメイク。

夫(?)Mを演じるサッシャ・ピトエフの面構えがカッコいい!

はじめてこの作品を見た夜、この男が夢に出て来た。

デルフィーヌ・セイリグ・ルック10 ナイトガウン
  • デザイナー:ココ・シャネル
  • シルクのショールカラーとプリーツ生地のナイトガウン




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