究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

【ルイ ヴィトン】ダンシング ブロッサム(ジャック・キャヴァリエ)

ジャック・キャヴァリエ
©LOUIS VUITTON
ジャック・キャヴァリエブランドルイ・ヴィトン調香師香りの美学
この記事は約8分で読めます。

ダンシング ブロッサム

原名:Dancing Blossom
種類:オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:100ml/77,000円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン

ルイ・ヴィトン LOUIS VUITTON  サンプル シンホニー ・ ダンシングブロッサム

価格:5,280円
(2021/11/30 10:43時点)
感想(0件)

スポンサーリンク

「レ・ゼクストレ コレクション」=究極のルイ・ヴィトンの香り

©LOUIS VUITTON / Florian Joy

©LOUIS VUITTON/ Florian Joy

ルイ・ヴィトンジャック・キャヴァリエを専属調香師にしたのは、2012年1月のことでした。そして、2016年9月15日、約70年ぶりにルイ・ヴィトンの香水「レ パルファン ルイ ヴィトン」が発売されることになりました。

それから5年の月日が流れ、ルイ・ヴィトンとキャヴァリエが、5周年の節目にあたり、新たなる船出の始まりとして2021年10月7日に最高級コレクションである「レ・ゼクストレ コレクション」を発表したのでした。

このコレクションの誕生のきっかけは、2014年10月にフランク・ゲーリー(1929-)のデザインにより、フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン財団美術館)がパリに開館したことでした。建築界の巨匠とルイ・ヴィトンの間で接点が生まれたこの時、ルイ・ヴィトンの専属調香師としてキャヴァリエは3年目の冬を迎えようとしていました。

そんな二人が、コラボレーションを決めたのは、2019年のことでした。それは90歳を迎え、なおも新しい創作に意欲を燃やす、〝生きる伝説〟が香りの巨匠の手を借りて生み出した史上初めての〝見えない建築物〟なのでした。

香りがはじめて現代アートの領域に踏み込んだ〝究極のルイ・ヴィトンの香り〟とも言えるこの5種類の香りは、通常のルイ・ヴィトンの香水(100ml 38,500円)の2倍の77,000円の価格がつけられています。

それは30%の賦香率(香料の濃度)というパルファンの濃度の越えたエクストレ・ドゥ・パルファンを、点付けでなく、スプレー仕様で生み出した画期的な香りでした(ちなみにパルファン ド コローニュは12%、通常ラインは15%)。

エクストレをスプレー仕様にするために、キャヴァリエは30年間の調香師としてのキャリアを全て注ぎ込み、肌との相性が良い天然香料を厳選し、ブレンドしました。そして、肌の上で、新たなる生命の息遣いを生み出すように、濃度の高い香料を使用しながら〝蝶のように舞い、蜂のように刺す〟つまりは、「持続性があるにも関わらず、強くなく儚げな印象さえ覚えるくらいに軽やかで柔らかく、そして穏やかな香り」を考案したのでした。

ガラスの帆船に乗って、ルイ・ヴィトンの幻想の香りの旅へ

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン © Fondation Louis Vuitton / Iwan Baan

©LOUIS VUITTON

「レ・ゼクストレ コレクション」という〝究極のルイ・ヴィトンの香り〟を理解するために必ず知っておかなければならないこと。それはフランク・ゲーリーのデザインにより、2014年10月に開館したフォンダシオン・ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン財団美術館)という巨大建造物についてです。

ガラス3600枚を使用したというこの〝空に浮かぶガラスの帆船〟こそが、このコレクションのインスピレーションの最大の源なのです。そして、あなたはこの〝ガラスの帆船〟に飛び乗り、ルイ・ヴィトンが生み出す空想の旅へと出発するのです。

それは、それまでの香水の調香における常識を飛び越え、「トップノート、ミドル(ハート)ノート、ラスト(ベース)ノートをなくすことで、各香調の真髄を浮かび上がらせた」(ジャック・キャヴァリエ談)香りなのです。

この香りのヴィジュアルが必ず浮遊しているのは、〝空に浮かぶガラスの帆船〟から見た幻想の香りだからです。そして、世界中のブティックにおいて並びが決まっているのも、この香りにはれっきとした物語が存在するからなのです。つまり〝空に浮かぶ空想の船〟の旅は、左から右に進行してゆくのです。

スポンサーリンク

空中庭園を舞うハクチョウの香り

©LOUIS VUITTON

©LOUIS VUITTON

世界中に、恋愛、世界紀行、東洋の神秘、大自然をテーマにした香りは沢山あるのですが、意外なことに、幻想的な世界観をテーマにした香りはなかなかありません。このコレクションは、そんな幻想的な世界観をテーマとして取り上げた画期的な香りです。

つまり、アンデルセンやグリムのような童話の文体で生み出された香りなのです。

ダンシング ブロッサム」それは〝空に浮かぶガラスの帆船〟に乗船したあなたがはじめに遭遇する世界。それは四季の花々がそれぞれ「ようこそ」とおじぎをして挨拶しているかのように、ジャスミン、ローズ、オスマンサス、チューベローズの花びらが代わる代わる舞い落ちる〝空中庭園〟の世界です。

それはまるで『眠れる森の美女』の3人の妖精から贈り物が与えられる瞬間のようです。花の妖精が、肌の上に着地し、オルゴールがくるくるとまわり、ロンドのようにいつまでも挨拶してくれるのです。

ここで四種類のメイン香料について分析してみましょう。

  1. 二酸化炭素抽出法によるグラース産メイローズ(多くの花弁を持つローズであり、5月の4~5週間にかけてしか咲かない。スパイシーさとレモンのような側面とバニラ及び蜂蜜のような甘さの両面を兼ね備えている)
  2. ジャスミン茶にも使われる中国産ジャスミン・サンバック
  3. 溶剤抽出法によるインド産チューベローズ(ココナッツのようにフルーティで、酔わせる香り)
  4. 中国産オスマンサス(フルーティなアプリコットの香り)

それぞれの香りの特性を見てみると、〝花の舞〟が、一切のフルーツ系の香料を使用せず、フルーツとフローラルの風を生み、その流れに身を任せ、どんどん現実から幻想の世界へと運んでくれるようです。

それは「みにくいアヒルの子」のアヒルが、自分が美しいハクチョウになっていることも知らずに、恐る恐るハクチョウたちの中にとびこんでゆき、自分がハクチョウになったことを知る香りとも言えます。

つまり美しい花々の香りに包まれているうちに、知らず知らずのうちに、自分が洗練されたレディの仲間入りをしていることに気づかされる空中庭園を舞うハクチョウの香りなのです。

スポンサーリンク

軽快なステップで優雅に踊る花々を身に纏う喜び

ダンシング・ハウス ©Amazing Czechia

ジンジャー・ロジャースとフレッド・アステア

この香りの着想源は、1995年にフランク・ゲーリーがチェコ・プラハで生み出したダンシング・ハウス(踊る家)です。

左側のガラス張りのビルが、右側のコンクリートビルに抱きかかえられているようなシルエットからジンジャー&フレッドという別名を持つビルです。それは1930年代の有名なミュージカル・スターであるフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのコンビ名から採られました。

ビルも踊りだし、花も踊りだすように、どんなに心が硬くなっている人々の中にも、踊りたくなる押さえ切れない気持ちを湧き上がらせてくれる〝ダンシング・フレグランス〟。

ディオールの若々しいキラキラしたフルーティフローラルの香りが好きな人に対しても、自分がハクチョウになっていることを教えてくれる香りなのです。さぁ、この澄み切った水面に何が見えるか試してごらん?

スポンサーリンク

香水データ

香水名:ダンシング ブロッサム
原名:Dancing Blossom
種類:オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:100ml/77,000円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン


シングルノート:グラース産メイローズ、中国産ジャスミンサンバック、インド産チューベローズ、中国産オスマンサス

ルイ・ヴィトン LOUIS VUITTON  サンプル シンホニー ・ ダンシングブロッサム

価格:5,280円
(2021/11/30 10:43時点)
感想(0件)

タイトルとURLをコピーしました