究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

【カルティエ】パンテール(アルベルト・モリヤス)

アルベルト・モリヤス
アルベルト・モリヤス カルティエ ブランド 調香師 香りの美学
この記事は約4分で読めます。

パンテール

原名:Panthere de Cartier
種類:パルファム
ブランド:カルティエ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:1987年
対象性別:女性
価格:不明

スポンサーリンク

あなたの中に潜む、女豹を解き放て!




1981年に「マスト」からはじまったカルティエのフレグランスの歴史は、カルティエ創立140周年を記念して作られたこの「パンテール」によりひとつのハイライトを迎えました。

パンテール(パンサー=豹)とは、カルティエのアイコニックなデザインであり、生命感とは無縁のジュエリーに、生命感を生み出そうと、躍動感溢れる豹のモチーフを使用したという点において画期的なジュエリー・デザインでした。

そんなパンテールの世界観を香りに投影させるために、若き日のアルベルト・モリヤスが召喚され、この香りは生み出されたのでした。

フルーツとフローラルが、ペッパーとジンジャーにより、香りに華やかなる生命を与えるトップノートからこの香りはじまります。それは、ボトルの中に存在するジャングルの世界です。

そして、さまざまなフローラルをブレンドすることにより、フローラルが持つ、静と動の香りの美学が詰め込まれています(あきらかにカーネーションはこの香りのルビーの役割を担っています。そして、静かなる官能に満ちたチューベローズがまさに豹なのです)。このミドルノートのシプレウッディが、まさに豹が獲物を捉えたような緊張感を漲らせています。

さぁ!時は来た!今こそ獲物に飛び掛るのです。ラストノートにて、豹のアニマリックアンバーノートが炸裂しますとその瞬間、この豹は、ジュエリーへと転生するのでした。それはミステリアスなムスク、アンバー、サンダルウッド、そして、シベットのドライダウンなのです。

この香りを身に纏うことが出来る女性の筆頭は、70年代の高峰三枝子様です。テレビ版「人間の証明」や映画版「犬神家の一族」の彼女の香り。もしくは、映画「華麗なる一族」の京マチ子様のような重量級マダムの香りでしょうか。とにかく昭和のマダムの香りです。

健康的に引き締まった美魔女は所詮は草食動物なのです。程よく脂の乗った昭和マダムこそが、真の肉食獣であり、野生のパンサーなのです。

58面のカットが施されたダイヤモンドのようなフロントガラスを取り囲むような黄金の台座に二頭の黒豹が息を潜めるボトルデザインが圧巻です。

パンテールと呼ばれた女

ジャンヌ・トゥーサン

Chapter 1: Jeanne Toussaint, la Panthère

カルティエの最も有名かつ重要なジュエリー・シンボルであるパンテール(=豹。なんとその歴史は1914年からはじまる)の名が世界の上流階級に響いたのは、1933年から1970年までカルティエのクリエイティブ・ディレクターをつとめたジャンヌ・トゥーサン(1887-1976)の力量によってでした。

彼女は1949年に、ウィンザー公爵夫妻のために152.35カラットにもなるカシミア産サファイアのカボションを使ったプラチナ製パンテール・ブローチを製作しています。そして、その自由かつ独立心の強い性格から〝ラ・パンテール〟と呼ばれていました。

この香りは、そんな彼女に捧げられた香りでもありました。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:パンテール
原名:Panthere de Cartier
種類:パルファム
ブランド:カルティエ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:1987年
対象性別:女性
価格:不明



トップノート:ラブダナム、ジンジャー、オレンジ・ブロッサム、マンダリン・オレンジ、ペッパー、グレープフルーツ、ローズ
ミドルノート:ナツメグ、カーネーション、チューベローズ、アイリス、ガーデニア、フリージア、ジャスミン、ベチバー、ヘリオトロープ、イランイラン、水仙
ラストノート:サンダルウッド、トンカビーン、アンバー、パチョリ、ムスク、シベット、バニラ、オークモス、インセンス、シダー

タイトルとURLをコピーしました