リス41
原名:Lys 41
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:ダフネ・ブジェ
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円
公式ホームページ:ル ラボ
白百合のように、透き通る白い肌を生み出す香り
2006年3月に発表された10の香水と共に、ル ラボの歴史は始まりました。そして2010年に「ウード27」が誕生し、2011年に「サンタル33」が誕生しました。この香りの登場により、ル ラボは、ニューヨークを中心に世界中のファッショニスタの心を掴むきっかけになりました。
そして、ル ラボ旋風の中、2013年に「リス41」が「イラン49」と共に発売されました。「リス41」は、ダフネ・ブジェにより調香されました。「リス41」の「41」とは、41種の香料により生み出されたという意味を持ちます。
カラフルな花々の持つ神秘性ではなく、白一色の花々の潔さに隠れている無限の可能性を素肌の上で引き出していく香り。
あたたかな陽気とつめたい小川に、白い足をつけた瞬間、自分自身が感じるリラックス感と、隣にいる男性に与えてしまう抗し難い色香のギャップをひとまとめにした香り。
清楚な女性からふとした瞬間にすべり落ちてゆく色香を拾い集めた香り
〝Lys=百合〟と名付けられたこの香りは、すべり出しから、うっとりするようなホワイトフローラルの控えめな清らかさに包まれてゆきます。(焼けたパンの上で溶けていくバターのような)チューベローズ・アブソリュートを中心に、百合とジャスミンが素肌の上に一斉に花を咲かせるように広がってゆくのです。
それぞれの花が持つ、(ほのかにココナッツを感じさせる)クリーミーな甘さと、青々としたみずみずしさ、ピリっとしたスパイシーさが、お互いを際立たせ、酔わせるような花のメヌエットを奏でてゆきます。それでいてムンムンとしている訳ではなく、透明感に満ちているのです。
やがて淡いムスクの風が、ふんわりと花々を一層激しく揺らめかせ、中毒性のある艶やかな甘さと緑の輝きを解き放つのです。そこに、流れる花蜜のようなクリーミーなバニラがティアレ・フラワーと一緒に到来し、明るく煌めく甘さで全てをひとまとめにしてゆくのです。
とても清楚な女性からふとした瞬間にすべり落ちてゆく色香を拾い集めたような、白い花の清らかさと艶やかさが舞い上がり、ふんわりと素肌に落ちてくるような香りです。その香りを嗅いだ人々の妄想を掻き立てる〝チラリズムの香り〟とも言えます。
南国のリゾートを思わせるホワイトフローラルではなく、ロデオドライブ周辺でランチしている上品な女性たちから匂い立ってきそうなフレッシュな透明感があります。つまりバラの気高さを持つ、バラが存在しないホワイトフローラルなのです。
最後に、この香りのもうひとつの忘れてはならない魅力をお伝えしなければならない。それは25%の賦香率(香料の濃度)というパルファンの濃度の越えたエクストレ・ドゥ・パルファンであるということです。
フレデリック・マルの「リス メディテラネ」と「カーナル フラワー」とも比較される香りです。
香水データ
香水名:リス41
原名:Lys 41
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:ダフネ・ブジェ
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円
公式ホームページ:ル ラボ
シングルノート:チューベローズ・アブソリュート、百合、ジャスミン、バニラ、ムスク、ウッディノート