レ デゼール ドリオン
Les Déserts d’Orient 2008年に開業された世界最大のショッピングモールであるドバイ・モールのフレグランス・ショップの数を数え上げるまでもなく、中東においてフレグランスというものはとても重要なファッション・アイテムです。
そんな中東マーケットを対象にしたゲランのエクスクルーシブ・フレグランス「レ デゼール ドリオン」は、当時のクリエイティブ・ディレクターシルヴェーヌ・ドゥラクルトにより、2012年に発表されました。それはサフランを共通の香料とした3種類の香りから構成されています。
ゲラン初のウード・フレグランス三部作
「レ デゼール ドリオン」とは、フランス語で〝オリエンタルの砂漠〟の意味です。
「広大な砂漠地帯に、黄金の夢のように湧き出す滴。隠されたゲランのエッセンス」(ゲラン公式ホームページより)というコンセプトが示すこれらの香りは、ゲランの五代目専属調香師ティエリー・ワッサーにより調香されました。
ティエリーにとって未知の世界観とも言えるウッディ・フレグランスの創造のため、中東で、実際に色々な香りを嗅ぎ、分析し、中東市場(ボトルの片側にはアラビア語で香りの名が表記されている)だけでなく、ロシア・ヨーロッパ市場も視野に入れた香りとしてこの三部作を創造したのでした。
香りの特徴は、ゲランの香水としては非常に珍しいウード・フレグランスであり、ゲルリナーデの主要成分であるベルガモット、バニラ、トンカビーンをあえて使用せずに生み出された香りであるという点です。
日本では2016年から限定発売され、2017年に販売は終了しました。
レ デゼール ドリオン全3作品
オンソン ミティック ドリオン(オリエンタルムスク)
ソンジュ ダン ボワ デテ(レザー)
ローズ ナクレ デュ デゼール(ウッディフローラル)