アイコニックなBBの秘書ルック

ペールピンクとグレーの絶妙な配色。

好きな男を誘惑する時のBBは、絶対にその男から視線をそらさない。

そして、鉛筆を背中に入れ、男に取らせて、任務完了。

砂時計のようなボディラインを誇示するブリジット。

パリジェンヌにとって、カーディガンの袖はまくり上げるものです。

女が男の前で足を組む時、それは女がその男を意識している暗黙のサインなのです。

さらに一歩踏み込んだこの座位。女の座り方で、対面する男に対する感情は見えてくるのです。

こういった座り方がBBスタイルなのです。
ブリジット・ルック2 秘書ルック
- ペールピンクのカーディガン、袖はまくり上げる
- 黒の太レザーベルト
- グレーのペンシルスカート
- 黒のセパレートパンプス
相手役のアンリ・ヴィダルとシャルル・ボワイエは洗練され、楽しく、魅力的だった。ミシェル・ボワロンは私たちを才能豊かに、優しく、ユーモアにあふれ、陽気に指導していた。撮影現場はリラックスした雰囲気で満たされ、作品の成功が予感された。ロケはコート・ダジュールで行うことになっていた。ああ、なんという喜び。
ブリジット・バルドー
ブリジット・バルドーの魅力を容易に伝えたいとき、私はこの作品のBBをお勧めします。ここには、現代女性に最も伝わりやすいかたちで、彼女の魅力が濃縮されています。
ペールピンクのタイトカーディガンにグレーのペンシルスカートの組み合わせは、スカートのシルエットさえ微調整すれば、今も男性をハイセンスに悩殺できるキラーコーデなのです。
本当に彼女の腕の中でリラックスしているワンちゃん

現在のアパレルショップのディスプレイに参考になりそうなシーン。フレンチムービーの魅力とは、こういったオシャレな細部にあります。

ハンティング用のブーツを履いているBB。

かなり上質そうなベージュのスエードシャツ。

撮影中にメイクチェックするBB。デニムパンツのタイトさとショート丈っぷりがよく分かります。

BBに抱かれ、本気でリラックスしているワンちゃん。
ブリジット・ルック3 ハンティング・ルック
- ベージュのスエードシャツ、両サイドにスリット、立ち襟仕様
- ブルーデニムジーンズ、タイトシルエット
- ブラウンレザーブーツ
バルドーのハンティング・スタイルが古く感じさせません。オードリー・ヘプバーンやグレース・ケリー、マリリン・モンローが、時々感じさせるスタイルの古さをほとんど感じさせないところに、BBという存在の不思議さがあるのです。そして、よく考えるとBBを目指した女優はいたとしても、これまでBBのような女優は存在しなかったことが分かるのです。
BBの魅力。それはBB自身が、女性であることをとても楽しんでる雰囲気が、時代を超えても伝わるところにあるのです。