ブラッド・ピット

ブラッド・ピット12 『トゥルー・ロマンス』5(2ページ)

    作品名:トゥルー・ロマンス True Romance (1993)
    監督:トニー・スコット
    衣装:スーザン・ベッカー
    出演者:クリスチャン・スレーター/パトリシア・アークエット/ブラッド・ピット/ゲイリー・オールドマン/デニス・ホッパー/クリストファー・ウォーケン/マイケル・ラパポート

    デニス・ホッパーの警備員の制服

    右端に立つ警備員服のボンバージャケットを着る男の名をデニス・ホッパーと呼ぶ。

    『パッカード警備会社』のワッペンがキュート。

    あんたシチリア人か?おれは本が好きだ。特に歴史の本がね。あんたは知ってるかどうかしらないが、シチリア人の祖先はニガーだそうだ。嘘だと思うなら調べてみるがいい。今から何百年前も昔、シシリー島は肌の黒いムーア人に征服された。そして、ムーア人はシチリア人の女をレイプしまくったんだ。その結果、シチリア人の金髪とブルーアイは、黒い髪と黒い肌に変わったんだ。だから何百年たっても、あんたらシチリア人は体の中にニガーの血が流れてる。だから、あんたの髪は黒くて、肌も浅黒いんだ。そう、あんたの先祖は黒人だ。あんたの祖先は、黒人とファックしてハーフを子を生んだんだ。さあ今の話が嘘か答えてみな。

    クリフォード・ウォリー(デニス・ホッパー)

    オレは人の嘘を見抜く天才なんだと豪語するイタリアン・マフィア、ヴィンセンツォ・ココッティ(クリストファー・ウォーケン)に対して「テメエはニガーの息子なんだ」と言い放つパパ・ウォリーを演じるデニス・ホッパー(1936-2010)がステキです。どうせ殺されるんだったら、相手を徹底的にコケにしてやろうという姿勢なのです。

    そして、このシーンの天国の扉が開かれたかのようなライティングと、抜群のタイミングで流れるレオ・ドリーブのオペラ『ラクメ』の《フラワー・デュエット》が本当に美しいです。

    パパ・ウォリーの存在に真実味が生まれたのは、その前に、父と息子の和解がしっかりと描かれており、尚且つ、アラバマのピーチの味を味わったパパのお茶目さが描かれていたからでした。更に、孤独であっても愛犬と共に、しがない警備員として生きているムードが、警備会社の制服を着たホッパーから見事に漂っていたからでした。

    名優とは、制服に負けない生活感を生み出せるものなのです。

    クリストファー・ウォーケンの凄み

    実際はイタリア人でもなんでもないウォーケン。

    しかし、ピークドラペルのイタリアン・スーツとオールバックで、見事にイタリア人に成り切りました。

    ホワイトシャツは、上質なスーツを引き立たせます。

    派手なネクタイとドレススカーフ。完璧すぎます。

    シチリア人は嘘がうまい。世界一だ。私のおやじはシチリア人の中でも世界ヘビー級並みの嘘つきだった。そんなおやじが嘘の見破り方を教えてくれた。男が嘘をつくときは、それを示すしぐさが17種類ある。ちなみに女は20種類だ。

    ヴィンセンツォ・ココッティ(クリストファー・ウォーケン)

    イタリアン・マフィアの相談役ヴィンセンツォ・ココッティを演じたクリストファー・ウォーケン(1943-)のスーツの着こなしが、役柄として完璧です。

    ちなみにこのシーンを見て、アル・パチーノは「オレが演じたかった!」と地団駄を踏んで悔しがったと言われています。

    いよいよ、ブラッド・ピットの登場!

    マフィアに友達の行き先を聞かれ、あっさりと教えるジャンキー役として登場します。

    常にキマってるフロイドは、ペットボトルをボングにしてマリファナを吸っています。

    ブラッド・ピットの凄さとは、このリモコン捌きのポジション取りのセンスにあります。そして、股間にポテチ!

    この中では最年長だった、当時28歳のブラッド・ピット。

    神に創られし美しき男。

    そんな男が、こんな役をするから素晴らしいのです。

    この男の性格なら、実演しかねない危うさが、またその魅力です。

    フロイド・ルック1
    • 白のTシャツ、半袖をたくし上げる
    • ベージュのスウェットパンツ
    • 白のソックス
    • 黄土色のスニーカー

    本当に撮影は楽しかったよ。その理由は、彼のせいで全員が殺されるからさ。

    ブラッド・ピット

    僅かトータルで4分間しか登場しないブラッド・ピット(1963-)。しかし、その存在感のなさが、すごい存在感を生んでいます。

    そのジャンキーっぷりにマフィア(ジェームズ・ガンドルフィーニ)にさえも気を使われてしまい、「一緒にテレビでも見ないか?」と聞くが断られ、マフィアが去った後で、「憐れむような目つきで見やがって!畜生!ぶっ殺してやる。」と一人でつぶやく姿がかなりカッコいいんです。

    ブラッド・ピットがロバート・レッドフォード監督の『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992年10月全米公開)によってスター街道を駆け上がりはじめた時期に、2日間かけて撮影されました。すべてのセリフは彼自身が即興で考えたものでした。



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