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【トゥルー・ロマンス】獰猛なファッションだけが生き残る

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【トゥルー・ロマンス】

True Romance ソニー千葉の空手映画を愛するオタク青年が、新人コールガールの金髪美女と偶然出会い相思相愛の関係になり、彼女の働く売春組織のリーダーを殺害して、彼女の自由を手に入れてあげるという、オタクの夢をそのまま映像化したような作品。それが『トゥルーロマンス』。

それは元々この青年のような人生を送ってきたクエンティン・タランティーノだから生み出すことの出来た「オタク青年たちへの寓話」です。ドレッドヘアーのゲイリー・オールドマンをやっつけ、ブラッド・ピットを味方につけた青年クラレンスとアラバマは、果たしてマフィアから奪ったスーツケース一杯のコカインをハリウッドで売り捌き、新天地でやり直すことが出来るのでしょうか?

クエンティン・タランティーノ脚本、トニー・スコット監督だけあって、物語のテンポも実に良い。「獰猛な愛だけが生き残る」というキャッチコピーが素晴らしく、この作品の本質を掴んでいます。

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あらすじ

『トゥルーロマンス ディレクターズカット版』予告編

エルヴィス・プレスリーとアメリカンコミックとソニー千葉の空手映画を愛するオタク青年クラレンス(クリスチャン・スレーター)は、デトロイトでアメコミショップの店員をしています。恋人とは無縁の人生を生きてきた、もしかしたら童貞の彼のためにショップのオーナーは粋なプレゼントをあげるのでした。

毎年、誕生日には独りぼっちで空手映画を見るというクラレンスの習性を知っていたオーナーは、コールガール・アラバマ(パトリシア・アークエット)をプレゼントとして彼に派遣したのでした。そうとは知らずに、映画館でアラバマとすっかり意気投合したクラレンスは、理想の彼女が見つかったと有頂天になります。

クラレンスのアパートでベッドを共にする二人。クラレンスが目覚めると、アパートの屋上で涙を流すアラバマの姿が・・・そして、全てを打ち明けられ、「まぁ、こんな俺に素敵な彼女が出来る訳ないか・・・」とあっさり納得するクラレンスにアラバマは、本気で恋に落ちたことを打ち明けるのでした。翌朝、結婚し、お互いの名をタトゥーに彫る二人。

まだコールガールとして新米だというアラバマのために、ポン引きのドレクセル(ゲイリー・オールドマン)と話をつけようとするクラレンス。しかし、凶暴なドレクセルにボコボコにされるのですが、クラレンスは隙を見て逆襲に転じ、ドレクセル一味を皆殺しにし、彼女の荷物を持って帰るのでした。

実はこの荷物。間違えてコカインが入ったものを持って帰ってしまっており、この荷物の持ち主は、イタリアン・マフィアでした。クラレンスとアラバマは、愛車のキャデラックに飛び乗り、クラレンスの父親であり、元警官のクリフォード(デニス・ホッパー)に助けを求めます。そして、このコカインの持ち主がマフィアであることを知ります。

クラレンスは、二人の新天地での生活資金にするためにこのコカインをハリウッドで売り捌こうと考えます。一路、ハリウッドへ!一方、クリフォードの下に、マフィアの相談役ヴィンセンツォ(クリストファー・ウォーケン)が送り込まれ、父親は無残に殺害されるのでした。

ハリウッドで二人が訪れたのは、クラレンスの友人であり俳優志望のディック(マイケル・ラパポート)です。彼は麻薬中毒の友人(ブラッド・ピット)とシェアして暮らしています。そして、ハリウッドの映画プロデューサーにコカインを売る手筈を整えてくれました。一方、マフィア達も二人の居場所を付き止めハリウッドへやって来たのでした。さぁ、クラレンスとアラバマは無事、コカインを売り捌き、新天地で幸せを掴むことが出来るのでしょうか!?

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ファッション・シーンに与えた影響

True Romance 1993 "Behind the Scenes Part 1"

とんでもなく豪華な俳優に見せ場を与えて、すぐに退場させる(もしくは目立つチョイ役に仕立てる)というタランティーノイズム全開のこの作品に登場するゲイリー・オールドマン、ブラッド・ピット、デニス・ホッパー、クリストファー・ウォーケンといった脇役がとにかく素晴らしいです。

それはともかくとしてこの作品がファッション・シーンに与えた影響は、絶大であり、明らかにファッション雑誌等で過小評価されている作品です。特筆すべきは以下の7点です。

  1. アラバマの元祖コギャル・ファッション=低身長の女性のためのバービースタイル
  2. 90年代はパステルカラーの10年間だったということの証明
  3. クラレンスの念入りなエルヴィス・ルック
  4. 20代のモードミリタリーのはじまり
  5. 21世紀のファッションシーンがオタク主導型になることを予見した作品
  6. イケメンがだらしない格好をする〟美学の先駆け
  7. ドレクスラのドレッドルック=白人が黒人のマネをするはしり

この作品は、間違いなく21世紀のファッションシーンに最も影響を与えた作品のひとつです。

作品データ

作品名:トゥルー・ロマンス True Romance (1993)
監督:トニー・スコット
衣装:スーザン・ベッカー
出演者:クリスチャン・スレーター/パトリシア・アークエット/ブラッド・ピット/ゲイリー・オールドマン/デニス・ホッパー/クリストファー・ウォーケン/マイケル・ラパポート

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