究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

【ラボラトリオ オルファティーボ】アランチア ロッサ(ジャン=クロード・エレナ)

その他
©Laboratorio Olfattivo
その他ジャン=クロード・エレナブランド調香師香りの美学
この記事は約4分で読めます。

アランチア ロッサ

原名:Arancia Rossa
種類:パルファムコロン
ブランド:ラボラトリオ・オルファティーボ
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2022年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/20,900円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP

スポンサーリンク

自然の恵みを感じさせる〝甘い生活〟の香り。

©Laboratorio Olfattivo

ベルガモットはエレガント、レモンはエネルギッシュ、マンダリンは陽気さ、ブラッド・オレンジは快活で皮肉なものだ。

イタリアのトリノ近郊の都市イヴレーアでは、毎年謝肉祭のハイライトとして、オレンジをぶつけ合うオレンジ合戦が繰り広げられる。

1801年、スペインがポルトガルに勝利したことを祝って、スペイン軍を率いたマヌエル・デ・ゴドイが愛人のスペイン王妃マリア・ルイサのために、「リスボンまで進撃する」とオレンジをバスケットに入れて送ったことから、この戦は『オレンジ戦争』と呼ばれるようになった。

その後、香水産業で長年にわたってポルトガルの名を冠することで復讐を果たしたのである。ビゼーのオペラ「カルメン」の悲劇的な結末には、商人たちが売り歩くオレンジが添えられている。

しかし、私が一番好きなのは、クリスマスの話だ。12月、オレンジは光の贈り物であり、冬の終わりを暗示するメッセージであり、夏の色を身にまとった反乱軍の果物である。

ジャン=クロード・エレナ

2009年にイタリアで誕生したニッチフレグランスメゾン、ラボラトリオ・オルファティーボ(嗅覚の実験室)から2022年に発売された「アランチア ロッサ」は、〝ヴィアッジョ・イン・イタリア(Viaggio in Italia=イタリア紀行)〟コレクションの第三弾としてジャン=クロード・エレナにより調香されました。

ラボラトリオ・オルファティーボは、そのブランド哲学が〝新しい香水の誕生は、決して市場のニーズやマーケティング調査からではなく、思い出や旅、感動の物語を語る必要性から生まれる〟であるように、フレデリック・マル、そしてエルメスの『庭園のフレグランス』から強い影響を受けているブランドです。

〝アランチア ロッサ〟とは、イタリア語で〝ブラッド・オレンジ〟の意味です。イタリアのトリノ近郊の都市イヴレーアで、毎年2月の謝肉祭でハイライトとして行われる、オレンジをぶつけ合う〝オレンジ合戦〟をテーマに、冬の日に夏の色を身にまとった反逆の果実をイメージしたジューシーで肉感的な香りです。

スポンサーリンク

パッションフルーツに愛され、恍惚と酔わせるコアントロー

©Laboratorio Olfattivo

シチリア島の血の歴史を想わせる、太陽の下で躍動する人間の欲望を掻き立てる、甘くてピリっと苦味と酸味を効かせたジューシーなブラッド・オレンジの香りからはじまります。

どこかグレープフルーツのような香りの広がりも併せ持ち、驚くほど生き生きとしています。まさに地中海に呪われ愛される、そんな自然の恵みを全身で受け止めているようです。

すぐに、太陽からの赤いキスが解き放たれます、パッションフルーツの到来です。そこにオレンジ・ブロッサムが注ぎ込まれ、ブラッド・オレンジと結びついた瞬間、〝甘い生活=ドルチェ・ヴィータ〟が心の中で始動するのです。

マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」(特に間奏曲)の世界観のすべてが、(通常のオレンジで感じられるよりも遥かに強い)甘さによって、肌の上と心の中を満たしてゆくのです。

やがて、ホワイトムスクが、太陽の遥かかなたできらめく流星のように全身に降り注いでゆくのです。とてもジューシーで甘いにも関わらず、自然のブラッド・オレンジの感覚を全く損なわず、しかも複雑な果皮と果汁の酸味と苦味も含んだ、恍惚と酔わせるコアントローのような大人の優雅な余韻を味あわせてくれます。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:アランチア ロッサ
原名:Arancia Rossa
種類:パルファムコロン
ブランド:ラボラトリオ・オルファティーボ
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2022年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/20,900円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP


トップノート:ブラッドオレンジ
ミドルノート:パッションフルーツ、オレンジ・ブロッサム
ラストノート:ホワイトムスク

タイトルとURLをコピーしました