アル・パチーノ

アル・パチーノ3 『スカーフェイス』3(2ページ)

    作品名:スカーフェイス Scarface (1983)
    監督:ブライアン・デ・パルマ
    衣装:パトリシア・ノリス
    出演者:アル・パチーノ/ミシェル・ファイファー/スティーヴン・バウアー/ポール・シェナー

    頂点に上り詰めた男のその後。

    ミシェル・ファイファー、171cm。アル・パチーノ、167㎝。

    トニー・モンタナ人生最良の日。そして、滅びの始まりの日。

    ヤクザ魂全開のピンキーリング。

    どこか『ゴッドファーザーPART2』のマイケルを髣髴とさせる。

    トニー・モンタナ・ルック11 ホワイト・タキシード
    • 3ピースのホワイト・タキシード、シングル、ノッチ・ラペル、2ボタン
    • レッド・シルクのボウタイ
    • ホワイト・ドレスシャツ、ウイング・カラー
    • 細身のタン色のレザーベルト
    • タン色のパテント・レザーのキャップ・トゥ・オックスフォード
    • オメガのラ・マジーク
    • 2つのゴールド・チェイン・ネックレス

    遂にボスのフランクを殺害し、その情婦エルヴィラを自分の妻にし、大豪邸を購入し、そこでウエディング・パーティーを行うトニー・モンタナ。新郎新婦の愛の証として、トラを購入したのでした。

    人生とは、頂点に上り詰めた後こそが、本当の意味での〝始まり〟なのです。そして、ホワイト・ウエディング以降、トニーはまるで死神を待ち構えるかのように、ブラック系のファッションに身を固めるようになります。こうしてトニー・モンタナ帝国は、札束と白い粉の山に埋もれていき、崩壊への道をまっしぐらに進んでいくのでした。この作品が魅力的なのは、ここからなのです。チェンソーで切り刻まれなかった幸運の星の下に生まれた男が、頂点に立った瞬間に残りの人生を死神に追いかけられ、追い詰められて自滅する。そんな〝滅びの美学〟がここにはあるのです。

    ブラックシャツの美学

    現役麻薬ディーラー必須アイテムとなったTMチェアーに座るトニー。

    成金丸出しのローマ帝国風の内装を前にドヤ顔のトニー。

    この貴金属の配置がヤクザ・ファッションの基本。

    トニー・モンタナ・ルック12 ブラックシャツ
    • 黒のシルクシャツ
    • 細身のタン色のレザーベルト
    • 白のトラウザー
    • オメガのラ・マジーク
    • 2つのゴールド・チェイン・ネックレス

    全てのアクセサリーはゴールドで統一し、高価なシルクシャツの胸元ははだけている80年代のヤクザ・ファッションに身を包むアル・パチーノ。彼はこの作品によって、『仁義なき戦い』(1973)で菅原文太が勝ち得たような敬意を本職の人々から勝ち取ったのでした。まさに本職が思わず真似をしたくなるファッションや仕草、言動がこの作品には散りばめられているのです。


    ちなみにこのマニー(スティーヴン・バウアー)のスタイルは典型的なチンピラ・ファッションです。ちなみにマニー役は、当初、ジョン・トラヴォルタで予定されていました。



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