アル・パチーノ

アル・パチーノ2 『スカーフェイス』2(3ページ)

    作品名:スカーフェイス Scarface (1983)
    監督:ブライアン・デ・パルマ
    衣装:パトリシア・ノリス
    出演者:アル・パチーノ/ミシェル・ファイファー/スティーヴン・バウアー/ポール・シェナー

    世界中で261本しか作られなかった時計

    無表情・無感動の女エルヴィラに恋した瞬間に、トニーの終わりは始まった。

    世界で261本しかないオメガのラ・マジークを見せつけるも、まったく無視のエルヴィラ。

    エルヴィラのために黄色の1963年キャデラック・コンバーチブルからポルシェ928に乗り換えようとする。

    トニー・モンタナ・ルック6 オメガ・ラ・マジーク
    • タンカラーのスーツ、きわめて80年代前半に流行したスタイルで、ロー・ゴージのノッチラペル。低めの2つのフロントボタン、ローライズ・トラウザー
    • クリーム色のシルク・カーチフ
    • ダークブラウン・シャツ、胸ポケット、ラージカラー

    • オメガラ・マジーク
    • 2つのイエローゴールド・ネックレス
    • タン色のスエードのポインテッド・キャップトゥの革靴
    • ティアドロップ・アビエイター・サングラス

    このスーツは二度登場します。最初はエルヴィラに自分自身の金回りの良さを見せるためにカーディーラーに行くシーン、そして、二度目は潜入捜査に引っかかり逮捕されるシーン(中のシャツは赤のドレスシャツ、そして、赤のシルク・カーチーフ)においてです。とにかくスーツでキメキメであるにも関わらずトニーも相棒のマニーも、競い合っているが如く、シャツのボタンを外し、胸毛を誇示しています。

    さて、このシーンから登場するのが、オメガのラ・マジークという、21世紀においては100本も残存していない〝幻の黄金時計〟です。2.6mmの薄型の18金ボディにわに革のベルトというかなりモードなデザインで、1981年に僅か261本しか作られませんでした。そんな希少な時計をトニーは作中で何種類か装着しており、ひとつにいたっては、ベルトまで18金にカスタム・メイドしているほどです。

    ドラッグ・ディーラー・ファッション

    誰にも愛されなかった成り上がり男の寓話。

    この格好で母親に会って、「カタギだ」と言っても、そりゃ説得力ないでしょ?

    絶対に向かいから歩いてきたら目を合わせたくない男。

    究極のモノトーン・ヤクザ・スタイル。

    トニー・モンタナ・ルック7 モノトーン・ヤクザ・スタイル
    • 白の3ピース・スーツ、ノッチラペル、シングル
    • 黒のカーチーフ
    • 黒のシャツ

    その後のホワイト・スーツとは違いシングルなのですが、ヤクザ指数はMAXです。アル・パチーノという俳優のひとつの象徴になった、チビががに股で歩くという〝チンピラ歩き〟はこの作品から始まりました。以後、『グッドフェローズ』(1990)のジョー・ペシをはじめとする多くの俳優がこの歩き方に憧れ、特に黒人のヒップホッパーなどに継承されていきます。

    しかし、このトニー・モンタナという男。なぜかギャングという呼び方よりも、ドラッグ・ディーラーや麻薬密売人と呼ぶよりも、ヤクザと呼ぶほうがしっくりきます。



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