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【ゲラン】ジャスミン グランディフローラム エクストレ 30(ティエリー・ワッサー/デルフィーヌ・ジェルク)

ゲラン
©GUERLAIN
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ジャスミン グランディフローラム エクストレ 30

原名:Jasmin Grandiflorum Extrait 30
種類:エクストレ・ドゥ・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサーデルフィーヌ・ジェルク
発表年:2023年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/85,800円
公式ホームページ:ゲラン

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ゲラン史上初めて、花のために二酸化炭素抽出法を使用した香り

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21世紀に入るまで、ゲランがずっと秘密にしてきたレシピがあります。二代目調香師エメ・ゲランにより生み出されたゲルリナーデです。ゲルリナーデとは、香水芸術に情熱を傾けてきたゲランだからこそ調達出来る、選りすぐりのベルガモット、ローズ、ジャスミン、トンカビーン、アイリス、ヴァニラのエッセンスを組み合わせて創造する〝ゲラン帝国の血〟であり〝ゲランの精神=刻印〟です。それはゲランの歴代調香師にのみ一子相伝で伝えられてきました。

とここまでが通常のゲルリナーデの説明となるのでしょうが、ここからが、本当のゲルリナーデの真髄に迫る部分です。それはコミュネルと呼ばれる、6つのエッセンス自体が、異なる生産者や国からの、同じ植物の異なるエッセンシャルオイルを組み合わせ、異なる側面を生み出すようにブレンドされているところにあります。

この6つのエッセンスそれぞれのスペシャル・ブレンドこそが、ゲルリナーデの真の秘密のレシピなのです。

2005年、パリ・シャンゼリゼ通り68番地のゲラン本店のリニューアルオープンを記念して発売された「ラール エ ラ マティエール(芸術と貴重なる生の素材)」コレクションの〝究極のコレクション〟として、2023年に『ラール エ ラ マティエール エクストレ』が発売されました。日本では10月12日から伊勢丹新宿店で開催される「サロン ド パルファン 2023」で先行販売され、11月1日以降、一部ブティック限定で販売されています。

ゲルリナーデを生み出す〝ゲランの六星〟それぞれに脚光を当てていく、それぞれの香りには、〝宿命の数字〟=ゴールデンナンバーが振り当てられています。

そのうちのひとつ「ジャスミン グランディフローラム エクストレ 30」は、五代目専属調香師ティエリー・ワッサーデルフィーヌ・ジェルクによって調香されました。

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ゲランの秘儀「コミュネル」とは?

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ゲランの香水とは何か?と聞かれたら、「愛の香り」と答えるか、もしくは、専門的にこう答えます。ゲランのすべての香りにおいて、異なる生産者や国からの、同じ植物の異なるエッセンシャルオイルを組み合わせ、異なる側面を生み出すようにしています。これを「コミュネル」と呼びます。ゲルリナーデの根底には、この「ゲラン・スタンダード」があるのです。これにより、香りにゲランの刻印を刻むことが出来、一定かつ均質な品質を保証することができるのです。

シルヴェーヌ・ドゥラクルト

二酸化炭素抽出(30℃)したインド産のジャスミングランディフローラム・アブソリュートと、マイクロリキッド抽出されたグラース産やカラブリア産、エジプト産のジャスミングランディフローラム・アブソリュートをブレンドしたこの香りは、創業者のピエール=フランソワ・パスカル・ゲランから受け継がれてきた「コミュネル」と呼ばれる技法を駆使して、ジャスミンをスペシャルブレンドしています。

たとえ同じ品種であっても、産地により土壌の質が変わり、さらに日光や降水量によってもアブソリュートにした後の香り立ちは決定的に変わってきます。収穫時期を組み合わせ、時間が経過しても安定する香りを生み出すこのブレンドテクニックにより、ゲランのジャスミンは、繊細な輝きを満ち広がらせるのです。

ちなみに、ルイ・ヴィトンの二酸化炭素抽出されたジャスミンはグラース産なのですが、同じLVMHグループのゲランの二酸化炭素抽出されたジャスミンは、インドのケララ州産です。このジャスミンは、四代目調香師ジャン=ポール・ゲランが実際に足を運び、専属契約した農園のものが使用されています。

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あまりに美しくて、何度顔を合わせても、初対面のような気がする香り

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ある種の男性や女性が、あまりに美しくて、何度顔を合わせても、初対面のような気がするように、このジャスミンは、身に纏うたびに初対面のような気がします。二酸化炭素抽出法によるジャスミン・アブソリュートが使用されているということは、身にまとう人の体温、体調、そして季節と気温と湿度、時間帯により、全く違うジャスミンの自然の香りを全身からオーラのように解き放つことになります。

「コミュネル」によりスペシャルブレンドされた〝究極のジャスミン・アブソリュート〟が、30%に濃縮されたエクストレとなり、月夜にまばゆいほどの輝きを放つ、あの自然のジャスミンのきらめくオーラを素肌に投影してくれるのです。

このジャスミンのオーラに、摘み立てのストロベリーのみずみずしさとミルキーなサンダルウッドがひとまとめとなり、強すぎる天然のジャスミンに染まらない、素肌のカバー力を生み出してくれます。つまりは、爽やかで、華やかで、みずみずしくときにグリーンに、明るく透き通るような繊細なジャスミンが素肌の上にしずやかに咲き誇るのです。

ただし、この香りは敢えてジャスミンの持つひとつの重要な要素を、削ぎ落としているようです。それはインドール(排泄臭)です。そのため一見「忠実にジャスミンの香りを再現できていない」という答えに行き着くのですが、実際のところ、二人の調香師は、甘いジャスミン風の香りにインドールさえ加えれば、素晴らしいジャスミン香水が誕生するという流れに対するアンチテーゼとしてこの香り創造したとも言えます。

つまり、インドールを敢えて排除することによって、甘さも抑えた、ジャスミンの持つ繊細さを素肌の上に再現させようという、かなり難しい領域に踏み込んだ香りと言えます。

そしてまるで最後の「コミュネル」の要素として、サンダルウッドとストロベリーに愛される素肌の匂いを想定していたかのように、ジャスミンは、催眠するような穏やかさで、決して周りに息苦しさを与えずに、魅了していくのです。

「30」は、インド産のジャスミングランディフローラム・アブソリュートが二酸化炭素で抽出されるときの温度である30℃が由来である、ゲランのジャスミンのゴールデンナンバーです。

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香水データ

香水名:ジャスミン グランディフローラム エクストレ 30
原名:Jasmin Grandiflorum Extrait 30
種類:エクストレ・ドゥ・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサーデルフィーヌ・ジェルク
発表年:2023年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/85,800円
公式ホームページ:ゲラン


シングルノート:ジャスミン、ストロベリー、サンダルウッド