『カイエデモード香水図鑑』に、新作発表会・内覧会・コンサル依頼を送る ← 2026年春よりご依頼が殺到しております。

ジャスミンの香り

ジャスミンの香り

香水図解と言えばこの方の右に出る方はいない〝あいむさん〟の『愛されジャスミン♡香水特集』と『王道ジャスミン♡香水特集』の図解がすごく参考になります。画像をクリックして頂くとあいむさんのエックスに飛びます。沢山のリプライなど、皆様の参考になるでしょう。

ジャスミンの香りについて

ここで香水の世界におけるジャスミンについておさらいしてゆきましょう。それはジャスミンの花についてインドの詩人が「地上の月光」と呼んだように、「素肌を照らす月光」のような役割を果たす、人間の体臭とよく合う、実にミステリアスな香りを生み出してくれる存在です。

まるで素肌にとろけて匂い立つ甘いフローラルの香りでありながら、その奥から閃光のようなアニマリックな匂いと、酔わせるようなリッチな果実の成熟した温かい薫りが同時に感じ取ることが出来る、捉えどころのない、夢中にさせる〝魔性〟があります。

白い花の精油の中では間違いなく〝女王〟の風格があり、花の精油で張り合えるのは他にはローズだけです。そんなジャスミンの〝魔性〟の秘密は、有機化合物インドールを含んでいるところにあります。

ジャスミンの品種が200種以上ある中で、香水のために使用される品種は2種のみです(ジャスミンの近縁種には、オリーブ、ライラック、オスマンサスなどがある)。ジャスミングランディフローラム(ロイヤルジャスミン)とジャスミンサンバック(アラビアンジャスミン)です。

ちなみに花の収穫は、太陽の熱により香気成分が損なわれないように、夜明けに、ひとつひとつを手摘みで摘んでいかなければなりません。そして、数時間以内に精油を抽出しないと、花がしおれて香りを失ってしまいます。主に溶媒抽出、アンフルラージュ、二酸化炭素抽出によって精油を製造してゆきます。

サンバック(Sambac)とは、サンスクリット語で〝酔わせる香り〟を意味するcampakaに由来します。かつて70年代まではエジプトでも生産されていましたが、今ではほぼインドと中国で生産されています。

中国ではマツリカ(茉莉花)と書くジャスミンサンバックは、アラビアンジャスミンとも呼ばれ、中国でジャスミンティーとして使用されています。

ストロベリー、アプリコット、アップル、ラズベリー、そしてほのかにブラックカラントのニュアンスも感じられるフレッシュでクリーミーなフルーティ・フローラルな香りが特徴のジャスミングランディフローラムに比べ、ジャスミンサンバックは、インドールが多く含まれるだけでなく、青葉アルコールによりオレンジブロッサムに近い、グリーンとアニマリックが繊細なバランスで、フレッシュで官能的な香りを広がらせるのが特徴です。

全体的な香り立ちは、スズランの爽やかさと青み、オレンジブロッサムのすっきりした甘さ、そしてチューベローズの艶やかな甘さが、フローラルブーケとしてひとまとめになり、ラズベリージャムやストロベリージャムのような陶酔感を与えてくれます。

ちなみに中国産のジャスミンサンバックは、インド産のように、インドールが多く含まれておらず、ジャスミン グランディフローラムよりもインドール臭が感じられません。

ゲランの「サムサラ」「ランスタン ド ゲラン」やトム・フォードの「ジャスミン ルージュ」、エルメスの「シダー サンバック」「ヴァンキャトル フォーブル」、ディオールの「ヒプノティック プワゾン」「ジャドール」、キリアンの「インペリアル ティー」、グッチの「グッチ ブルーム」にジャスミンサンバックの魅力が強く感じられます。

ジャスミングランディフローラムは、現在ではインド、エジプト、モロッコ、イタリアのカラブリア州、フランスで栽培されています。5枚から9枚の長い花びらが特徴です。

ジャスミンの収穫は、白い花びらが太陽に焼けるのを防ぐため、夜明けの早朝に行われます。ジャスミンサンバックの開花は5月から6月ですが、ジャスミングランディフローラムはそれより遅く開花し、8月から11月にかけて収穫されます(日本では6月から9月にかけて咲く)。

ジャスミンが感じられる香り

その他のブランド

おどろおどろ|妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。

キャライノベイトが、満を辞して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『破天荒』。〝浮世絵〟の世界観を香りに投影する最初の五作品のうちのひとつが「おどろおどろ」でした。総合ディレクター兼調香師の清水 篤氏により調香されました。
その他のブランド

ジスモンダ 1894|闇を愛で燃やしていくように〝光る紅茶〟の香り

2023年秋に誕生したブランド『ミュシャ』から2025年に発売された「ジスモンダ」は、サラ・ベルナールを〝永遠の存在〟にし、アルフォンス・ミュシャ誕生のきっかけとなった『ジスモンダ』を主題にした、シトラスウッディの重厚感のある紅茶の香りです。
クリスチャン・ディオール

ジャドール インテンス|リアーナのためのジャドール

新生ディオール帝国の門を開く『クルジャンのジャドール』の第二弾として2026年3月20日に発売されたのが、リアーナをミューズに生み出された、ハニーフローラルグルマンの香りである「ジャドール インテンス」です。
スポンサーリンク
未分類

ディオール アディクト ピーチー グロウ|『最強に承認欲求の強いピーチ』の香り

ディオールのメイクアップ部門のピーター・フィリップスと、二代目専属調香師フランシス・クルジャンの初コラボにより、2026年1月1日に「ディオール アディクト コレクション」三作品が発売されました。そのうちのひとつ「ディオール アディクト ピーチー グロウ」は、フローラル・フルーティ・グルマンの香りです。
クリスチャン・ディオール

ミス ディオール エッセンス|ナタリー・ポートマンのミス・ディオールの集大成

ディオールの記念すべきファースト・フレグランス「ミス ディオール」は、1947年に誕生しました。二代目調香師フランシス・クルジャンによる「ミス ディオール」の第二弾パルファムとして2025年9月5日に発表されたのが「ミス ディオール エッセンス」でした。
その他のブランド

シプレ|1917年、フランソワ・コティの『シプレ革命』勃発

1917年に香水業界に革命を起こす香りをコティは発売することになりました。「シプレ」の誕生です。この香りから〝シプレ〟という香調が誕生することになりました。フランソワ・コティにより調香されました。
その他のブランド

No.5 ジャスミン ジャスミン|ジャスミンサンバックとロイヤルジャスミンの二重奏

伊藤園の社内ベンチャー制度から生まれた香りのブランド『Crazy Jasmine』から、2025年9月に四作目のフレグランス「No.5 ジャスミン ジャスミン」が発売されました。咲きたてのジャスミンを素肌で感じながら、淹れたてのジャスミンティーを素肌で味わう香りです。
スポンサーリンク
その他のブランド

No.3 ロイヤル ジャスミン|すなおで自然な感じのまま広がる、ピュアなジャスミンの香り

伊藤園の社内ベンチャー制度から生まれた香りのブランド『Crazy Jasmine』から、2025年3月に三種のオード・パルファムのフレグランスが発売されました。そのうちのひとつ「No.3 ロイヤル ジャスミン」は、ピュアなジャスミングランディフローラムの香りです。
その他のブランド

No.2 ジャスミン グリーン|とてもムスキーな薔薇咲きのローズピカケの香り

伊藤園の社内ベンチャー制度から生まれた香りのブランド『Crazy Jasmine』から、2025年3月に三種のオード・パルファムのフレグランスが発売されました。そのうちのひとつ「No.2 ジャスミン グリーン」は、薔薇のように咲く薔薇咲きのジャスミンサンバックの香りです。
その他のブランド

マイ ジュジュ|コーヒーとバニラに愛されるホワイトフローラルが唱える愛の呪文

2021年に、3年の時を費やし、ナタリー・ ファイツァーによる、バニラとコーヒーが匂い立つフロリエンタルの香り「マイ ジュジュ」を、インダルト パリの13年ぶりの新作として発売しました。
シャネル

ガブリエル シャネル ロー|〝フレッシュベリーのきらめき〟に祝福される四種類の白い花々

創始者ガブリエル・シャネルの名を冠し、2017年9月に、14年ぶりの新作フレグランス「ガブリエル シャネル」が発売されました。その第四弾として、2024年8月2日に発売されたのが「ガブリエル シャネル ロー」です。シャネルの4代目専属調香師オリヴィエ・ポルジュにより調香されました。
スポンサーリンク
シャネル

ガブリエル シャネル パルファム|ダイヤモンドで作られた白い花々のきらめきに包まれる香り

創始者ガブリエル・シャネルの名を冠し、2017年9月に、14年ぶりの新作フレグランス「ガブリエル シャネル」が発売されました。そしてそのパルファム版として2022年7月に「ガブリエル シャネル パルファム」が発売されました。シャネルの4代目専属調香師オリヴィエ・ポルジュにより調香されました。
トム・フォード

オード ソレイユ ブラン| 海と太陽と砂浜のトロピカル・カクテルに酔いしれる香り

トム・フォードの「プライベート ブレンド コレクション」のひとつとして、2016年に発売された「ソレイユ ブラン」は、ナタリー・グラシア=セットによって調香されました。そのオード・トワレ・ヴァージョンが、2025年5月2日に『シグネチャー コレクション』のひとつとして発売されました。
シャネル

チャンス オー フレッシュ オードゥ パルファム|オリヴィエ・ポルジュが再解釈した香り

16年後の2023年8月18日に発売されたオード・パルファム版である「チャンス オー フレッシュ オードゥ パルファム」は、シャネルの四代目調香師であるジャックの息子オリヴィエ・ポルジュによって調香されました。
その他のブランド

No.1 ジャスミン サンバック|心に花を飾るように、あなたを一層美しく輝かせてくれる香り

伊藤園の社内ベンチャー制度から生まれた香りのブランド『Crazy Jasmine』から、2025年3月に三種のオード・パルファムのフレグランスが発売されました。そのうちのひとつ「No.1 ジャスミン サンバック」は、一重咲きのジャスミンサンバックの香りです。
スポンサーリンク
シャネル

チャンス オードゥ パルファム|ミンクの毛皮とダイヤモンドに愛される裕福な美女の香り

1996年の「アリュール」以来となるシャネルの女性用の新作フレグランスとして、2002年に「チャンス」は発売されました。シャネルの専属調香師ジャック・ポルジュにより調香されました。そして3年後の2005年に「チャンス オードゥ パルファム」も発売されました。
アムアージュ

ポートレイアル ウーマン|七色に輝くジャスミンの〝虹のファンタジア〟

オマーン帝国から誕生した高級香水ブランド・アムアージュが、2019年4月に『ポートレイツ・オブ・ライフ』シリーズの第二部 第五章にあたる「ポートレイアル ウーマン」を発売しました。フロリエンタルの香りとしてアニック・メナードとピエール・ネグリンにより調香されました。
その他のブランド

コーチ ドリームス ムーンライト|愛と正義の美少女たちに捧げる香り

〝星空の下での友情を誓う女性たちの冒険〟の香りとしてコーチから2024年11月20日に発売された「コーチ ドリームス ムーンライト」は、ルイーズ・ターナーにより調香されました。コーチの〝ドリームス〟シリーズの第三弾の香りとなります。
その他のブランド

【ミゼンジール】トレ シェール(アルベルト・モリヤス)

1999年にジュネーヴで創業されたアルベルト・モリヤス自身のブランド、ミゼンジールより、2017年には、モリヤスがパリからヴェネツィアへ向かう列車の中で、ある女性にぶつかった時の思い出の香り、オレンジ・ブロッサム×塩バニラの香りとして「トレ シェール」が発表されました。
その他のブランド

【ミゼンジール】スイート プラリネ(アルベルト・モリヤス)

1999年にジュネーヴで創業されたアルベルト・モリヤス自身のブランド、ミゼンジールは、2015年に「エディション ドゥ ヴェロニク」という娘の名を冠した香りを含む、9種のフレグランスを作りました。そのうちのひとつとして「スイート プラリネ」は誕生しました。