ハウス オブ ディオール ビューティー 表参道
場所 東京・表参道ヒルズ
住所 東京都渋谷区神宮前4丁目12−10 表参道ヒルズ本館1階
電話 03-6455-4341
表参道ヒルズとディオール・ビューティー
2006年2月11日に安藤忠雄の設計によりオープンした表参道ヒルズは、銀座や新宿三丁目のように表参道を〝ラグジュアリー・ブランドの聖地〟にしていこうという野心を形にした、まるでコンクリートで作られた〝高級ブティックが乗る戦艦〟のような建造物です。
それは高さ30メートルを超す建築物を作ることが出来ない場所柄だからこそ生み出された賛否両論ある独特なデザインでした。すべては1999年~2003年にかけてのラグジュアリー・ブランドの旗艦店オープン・ラッシュからはじまります。
1999年にグッチ、2001年にエスキス表参道(現「ジャイル」かつてシャネル、イヴ・サンローラン、グッチが入っていた)、2002年にルイ・ヴィトン、2003年にディオール、プラダといったラグジュアリー・ブランドの旗艦店がオープンする中、まさに表参道ヒルズはその集大成として生み出された〝最終兵器〟だったのでした。
しかし、結果は、銀座や新宿三丁目のように表参道が〝ファッション・タウン〟として大きく栄えることはなく、10周年を迎えた2016年にヒルズの最も大きな敷地を占有していたドルチェ&ガッバーナも去っていくのでした。
その少し前の、2014年10月9日にディオールが日本初の「パフューム&ビューティ」専門ブティックとしてオープンしたのが、ディオール パフューム&ビューティ表参道 ブティックでした。
良い販売員の方からフレグランス接客を受ける、ディオール攻略法
かつてクリスチャン・ディオールのコスメカウンターは、フレグランスを求めるお客様に対して、「ミス ディオール ブルーミングブーケ」か「ソヴァージュ」を紹介しておけば良いだろうという、接客を放棄して、ただたださばいていくだけの、ディオール・フレグランスにとって墓場のような環境でした。
そんな中、コロナ前の2018年に、一部のディオール・コスメカウンターにメゾン クリスチャン ディオールが登場しました。フレグランス・スペシャリストやエキスパートは存在するものの、(商品単価が高い)メイクアップやスキンケア商品の販売が忙しいため、満足な香水接客が出来ない環境の中、プロである彼女たちのトレーニングも疎かにされてきたのでした。
元々はフレグランスから誕生したディオールのパルファム&コスメ部門のブランドとしての誇りが教育されていないコスメカウンターにおいて、フレグランスの地位は、スキンケア、メイクアップより遥かに低いものとなっていました。
それは単純に販売員が商品単価を見て、商品価値を決めてしまうようになっていたからです(営業のフレグランス軽視の姿勢にも問題があった)。しかし、教育がしっかりしているブランドは、ゲランのようにフレグランスの地位を低く見ることはありません(一方、ランコムにおいてはフレグランスの地位は低い)。
コロナ前のインバウンドの爆買い台風が直撃したこともあり、「最悪のコスメカウンター」の悪名を轟かせたディオールは、実はパンデミック末期から、汚名挽回の為、水面下で、本格的なフレグランス・トレーニングを行うようになっていました。
しかし、都内のディオールのコスメ・カウンター及びブティックはどこも忙しい状態で、基本的に番号札を持って待たねばなりません。以下、これからフレグランス・スペシャリスト及びエキスパートの方から接客を受けるための、ディオール攻略法を伝授させて頂きます。
- 「メゾン クリスチャン ディオール」が扱われている店舗を訪問する。←なぜならメゾンが扱われていない店舗には、フレグランス・スペシャリスト及びエキスパートの方がおられないため
- インバウンドが少ない街にあるディオールを選ぶ(例:表参道)
- 番号札が配られている時間帯は避ける。←なぜなら、フレグランス・スペシャリスト及びエキスパートの方もメイク&スキンケアの販売に従事しなければならないから
- MCDの店舗である場合「エキスパートの方お手すきですか?」とお聞きするべし
2022年4月16日に、ハウス オブ ディオール ビューティー 表参道としてリニューアル・オープンしました。こちらには、素晴らしい女性フレグランス・スペシャリストの方がおられます。そして、今、都内でもこちらのディオールのコスメ・カウンターは比較的空いています。
原宿から渋谷(または渋谷から原宿)にインバウンドは流れていく傾向にあり、表参道は比較的どのブティックもゆったりしていると言えます。