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ブロードウェイ ナイト (モーリス・ルーセル)

ボンド・ナンバーナイン
©Bond No. 9 New York
ボンド・ナンバーナイン
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香水データ

香水名:ブロードウェイ ナイト Broadway Nite オード・パルファム
ブランド:ボンド・ナンバーナイン
調香師:モーリス・ルーセル
発表年:2003年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:アルデハイド、グリーン・ヴァイオレット
ミドルノート:ローズ、ハニーサックル、アイリス、ヘリオトロープ
ラストノート:アンバー、バニラ、シダーウッド、ムスク

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©Bond No. 9 New York

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ルカ・トゥリン

★★★★☆ スイート・フローラル

今日の女性たるもの、ディナーのときには周囲の迷惑にならないよう、おとなしい香水を選ぶこと。そんなメモを読まなかった人がいるらしい。偉大な調香師モーリス・ルーセルが大胆不敵な「アンソレンス」「ヴァンキャトル フォーブル」「トカド」、ロリータ・レンピカの「L」などなどを生み出した。この作品は、ゲランの柔らかく儚げな「シャンダローム」にヒントを得たような、ローズとフルーティな香りの入ったヘリオトロープ系をベースにしているものの、恥じらいの色は取り去られている。その代わりに、派手な80年代に流行った華やかなローズ(その効果を実にルカ・トゥリンは「ネオン」と評した)にアルデハイド調が加えられ、午前2時の街の食堂で、絶えずピンクの光を放ち続けるネオンサインのように揺るがない。高いディナーを台無しにしかねないような名前から予感されるように、ルーセルがグッチの「エンヴィ」で見せたような、陽気で軽々しく、華やかな効果がある。けれど、この香水は血筋のよさをやがて現してくる。この大きな態度は甘さと優しさが根本にあって、キャロンの「ファルネシアーナ」を想起させる。また香りの持続の仕方と複雑なドライダウンは、ミモザとヴァイオレットが語らう「アンソレンス」のよう。ボンド・ナンバーナインのオーナーであるローリス・ラメが、真夜中にはキスの締めくくりが待っているようなクリスマスイブのタイムズスクエアのように、つける人を明るくする香水がほしいと思ったなら、これこそその品。ボンドのラインの中ではよい作品のひとつ。楽しめる。― タニア・サンチェス

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

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香水についての解説

ブロードウェイ」とは、マンハッタンを南北に貫く20km以上もある大通りです。その大通りが七番街通りと交差する一角を「タイムズスクエア」と呼びます。それはニューヨークでは、「五番街」と並ぶ有名な一角であり、劇場街になっています。一般的に「ブロードウェイ」と言えば、大通りではなく、この劇場街を示す名称となっています。

そんなブロードウェイのネオン華やかな夜の情景をイメージしたフローラル・アルデハイドの香りは、モーリス・ルーセルにより、2003年に調香されました。ローリス・ラメによりボンド・ナンバーナインが同年創業された時のファースト・フレグランスのうちのひとつです。

グリーン・ヴァイオレットとローズの組み合わせにアルデハイドがシャンパンシャワーのように注ぎ込まれ、ドレスアップしてブロードウェイに繰り出したい気分を後押ししてくれます(日本だと、東京なら、銀座、表参道、六本木。間違っても新宿ではない。大阪なら、心斎橋よりは梅田の香りです)。

ブロードウェイ・レディとでも呼ぶべきこの香りの〝華やかさ〟は、バニラとアンバーにより、愛くるしさを付け加えながら、温かくドライダウンしていきます。