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ショーン・コネリー10 『007 ダイヤモンドは永遠に』2(3ページ)

ジェームズ・ボンド
ジェームズ・ボンド
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あっけなさすぎるブロフェルドの最後

謎の巨大な肉球と共に落下して、敵のアジトである石油プラットフォームに侵入するするも、ブロフェルドとの肉弾戦は全くない。

ただブロフェルドが逃げようとした潜航艇をクレーンでつるして壁にぶつけるだけの実にマヌケな最後です。

ジェームズ・ボンド・スタイル12 ブルー・チョークストライプ・スーツ
  • テーラー:アンソニー・シンクレア
  • ブルーチョーク・ストライプ・スーツ、スリーピース、2つボタン、ノッチ・ラペル、ディープ・サイドベンツ、ナチュラル・ショルダー、広めのラペル、6ボタンのベスト、ブラックスリーピースと全く同じデザイン
  • スカイブルー・コットン・ポプリン・シャツ、ターンブル&アッサー、カクテル・カフス
  • ネイビーのグレナディン・タイ、ターンブル&アッサー、ウィンザー・ノット
  • ジョン・ロブのブラック・〝Vフロント〟ブローグ
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ショーン=ボンドのラスト・ファッション


ジェームズ・ボンド・スタイル13 ベルベット・ディナー・ジャケット
  • テーラー:アンソニー・シンクレア
  • タキシードとスモーキングジャケットの中間的なネイビー・ベルベット・ディナージャケット、1つベルベットボタン、ディープ・サイドベンツ、スラント・ポケット、ショールカラー
  • ブラック・テーパード・パンツ、サイドにサテンのストライプ入り
  • ペールブルー・シルクシャツ、ターンブル&アッサー、カクテル・カフス、フロントプリーツなし
  • ブラック・サテン・ボウタイ、ターンブル&アッサー
  • ブラック・パテント・レザー・ダービー、ジョン・ロブ


1971年8月13日の金曜日が、ショーン・コネリーのラストシューティングでした。この作品のジェームズ・ボンドは明らかに精彩に欠けていました。しかし、それ以上に悪かったのが、脚本とスタイリングでした。ジョン・ロブのシューズやごくごく一部のファッションを除いては、1971年〝いよいよスーツのラペルが太くなりました〟という事実確認を除いては、最もファッションの観点から参考にならないジェームズ・ボンド・ムービーと言い切っても良い程度の作品でした。

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最後にブロフェルドのネルージャケット




1960年代から70年代にかけての〝ブロフェルド三部作〟のラストを演じるのはチャールズ・グレイ(1928-2000)です。『007は二度死ぬ』(1967)でドナルド・プレザンス扮するブロフェルドが着ていたスーツに似たネルー・ジャケットを着ています。カーキ色とグレー色の二種類を着用し、4つのフラップポケットがついています(プレザンス版のフラップポケットは2つ)。

ただし、ブロフェルドとしての存在感から言うと前の二人からは相当格が落ちた感は否めません。ブロフェルドの顔の傷と、そして何よりもスキンヘッドは徹底しないと絶対に駄目。