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ショーン・コネリー10 『007 ダイヤモンドは永遠に』2(3ページ)

ジェームズ・ボンド
ジェームズ・ボンド女性目線の男磨き
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作品データ

作品名:007 ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever(1971)
監督:ガイ・ハミルトン
衣装:ドンフェルド
出演者:ショーン・コネリー/ジル・セント・ジョン/チャールズ・グレイ/ラナ・ウッド/ブルース・グローヴァー

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本作でもっともオシャレだったのが、ゲイの殺し屋

ミスター・ウィント(右側)のスーツがとてもお洒落でした。

香水をふりかけるミスター・ウィントのベージュのスーツ。

本作で一番お洒落な、グレーに白のウインドーペン・スーツ。

再び香水をふりかけつつ、レインボーストライプシャツとターコイズブルーとネクタイ。

70年代に流行したキャメル×白のストライプシャツ。

最後にボンドとの一騎打ちのシーンで、絶妙の表情を見せてくれました!

ジェームズ・ボンドを執拗に付け狙うミスター・ウィントを演じるブルース・グローヴァー(1932-)は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマーティの父親を演じたクリスピン・グローヴァーの父親です。彼のファッションが、この作品で最も輝いていました。


しかし、この作品が不可解なのは、ゲイの殺し屋は良しとしても、大した理由もなく女装したブロフェルドが現れるシーンです。

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もっともJBが輝いていた瞬間。

ラスベガスのネオンサインをバックに。

やはりボンドの左手首に腕時計がないと物足りません。

この後、月面車(ルナビークル)で砂漠を走り抜けます(実際はスピード感ゼロ)。

前作ではプレイボーイ。本作ではタイム誌を読むJB。

バギーシーンで突如シューズはヒロブーツにチェンジします。

1969年にホンダから発売された世界初の三輪バギーUTC90。

ジェームズ・ボンド・スタイル8 ライトグレースーツ
  • テーラー:アンソニー・シンクレア
  • ライトグレー・トロピカル・ウーステッド・ウール・スーツ、2つボタン、ディープ・サイドベンツ、チケット・ポケット、ナチュラル・ショルダー、広めのラペル
  • クリーム・ポプリン・シャツ、ターンブル&アッサー
  • リブ織りのブラック・タイ、ウィンザー・ノット、ターンブル&アッサー
  • ジョン・ロブのブラック・ブローグ
  • バギーシーンでのみ、ブラウンレザー・ストラップヒロブーツ、ジョン・ロブ

ゴールドフィンガー』のような娯楽作品を作ろうと意気込んだ本作は、ボンドカーの不在という致命的な欠点を、リー・アイアコッカ率いるフォード社が発表したムスタング・マッハ1の投入により、その穴を埋めようとしました。しかし、人々はボンドムービーにアクロバティックなカーチェイスなど求めていません。ただガジェットがついたボンドカーの活躍を見たかったのです。

この作品が、全体的にボンドムービー色が薄く感じられるのは、やはり、ショーン・コネリーさえ出演してくれれば、ボンドムービーが成立するはずだという過信と慢心に満ちた姿勢が漂っているからとしか言いようがありません。それが、ボンドのそれぞれのファッションのスタイリングにも色濃く出ているのです。

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