ムーア=ボンドのアイコニック・ファッション
ジェームズ・ボンド・スタイル8 タートルネック
- 黒のメリノウールのタートルネック
- ブラックウールトラウザー、サイドポケットなし、フレア
- ブラックレザーベルト
- ダーク・グレイ・スウェードレザー・スニーカー
- ロレックス・サブマリナー5513
オールブラックの暗殺者スタイル。後に『007 スペクター』においてダニエル・クレイグがオマージュを捧げたムーア=ボンドのアイコニック・スタイルです。この作品の影響もあり、タートルネックは1960年代から70年代にかけてダンディな大人の男性のファッション・アイテムとしてリバイバル・ヒットします。
ここでボンドムービー史上初めてダブルのスーツを着るJB
ジェームズ・ボンド・スタイル9 ダブルのスーツ
- テーラー:シリル・キャッスル
- ダークグレイ・シルクスーツ、ダブル、シルク・ドゥピオニ、6ボタン、深いサイドベンツ、ピークドラペル
- クリーム・シャツ、カクテル・カフス、フランク・フォスター
- グレイ・タイ、赤のラウンド模様
- ブラックレザーシューズ
ロジャー・ムーア自身のお気に入りのボンドムービーは、一番目が『私を愛したスパイ』で、二番目が「コメディとアクションが見事に融合している」という感想によって本作でした。
メンズ・ファッション史的にも、本作の役割は、タートルネックをリバイバルヒットさせ、70年代の空気を伝えるシリル・キャッスルが仕立てたスーツが見れるという点において重要な位置を占める作品です。この作品が目指したブラック・パワーとオカルトの融合というごちゃ混ぜイズムが、やがてジョーズの出現により開花することになるのです。