【香水ボトル図鑑】赤と黒の香水コンプリート・ガイド
目に見えない香りと、目に見える色の関係の面白さを感じてみましょう。形の存在しない香りであるにも関わらず、赤いボトルの香水からは〝赤を感じ〟、黒いボトルの香水からは〝黒を感じ〟るのはなぜでしょうか?
色に秘められた物語を直感で感じ、その深い意味をさらによく知ることにより感じることの出来る強いパワー。ただそんな難しいことはさておき、ただ見ているだけで楽しくなる香水が、ファッション・フレグランスに多く存在することが再認識できます。
ニッチ・フレグランスのただ純粋に香りの良さを追求する姿勢に疲れた時、私はパコ・ラバンヌの徹底的に商業主義を追求した姿勢に、「バカだな~」と愛おしさを感じるのです。
時にファッション・フレグランスは、サーカス=シルク・ドゥ・ソレイユのような過度に華やかな世界観をボトルで演出してくれます。たとえ中身はその期待に応えることが出来なかろうとも、〝みせかけの愛〟に騙されてみたいときもあるのです。
一方で、ゲランやキャロンのような王道の香水ボトルに触れ合い、〝香水は芸術なんだ!〟と再認識することもまた香水ボトルを見る喜びなのです。さぁ、『赤と黒の世界へようこそ』。
赤い香水(1ページ目)
赤い香水(1ページ目)答え合わせ
1.ジャスミン ルージュ
ブランド:トム・フォード
調香師:ロドリゴ・フローレス・ルー
発表年:2011年
2.マニフィーク
ブランド:ランコム
調香師:ジャック・キャヴァリエ、オリヴィエ・クレスプ
発表年:2008年
3.サムサラ
ブランド:ゲラン
調香師:ジャン=ポール・ゲラン、アン・マリー・サジェ
発表年:1989年
4.ラッシュ
ブランド:グッチ
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:1999年
5.バカラ ルージュ 540 エキストレ ドゥ パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2017年
6.ラブ ショパール
ブランド:ショパール
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2020年
7.ラ フィーユ ドゥ ベルラン(ベルリンの少女)
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2013年
8.ベリー グッド ガール
ブランド:キャロライナ・ヘレラ
調香師:ルイーズ・ターナー、クエンティン・ビスク
発表年:2021年
9.グランダムール
ブランド:アニック・グタール
調香師:アニック・グタール、イザベル・ドワイヤン
発表年:1996年
10.アザラン
ブランド:ブルガリ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2021年
11.スカーレット ポピー コロン インテンス
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:マティルデ・ビジャウイ
発表年:2021年
12.ジャーニー ウーマン
ブランド:アムアージュ
調香師:アルベルト・モリヤス、ピエール・ネグリン
発表年:2014年
13.ラ ベル
ブランド:ジャン=ポール・ゴルチェ
調香師:クエンティン・ビスク、ソニア・コンスタン
発表年:2019年
黒い香水(1ページ目)
黒い香水(1ページ目)答え合わせ
1.マジー ノワール
ブランド:ランコム
調香師:ジェラール・グーピー
発表年:1978年
2.ジャドール ブラック
ブランド:ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:不明
3.ノンブル ノワール
ブランド:資生堂
調香師:ジャン・イヴ・ルロワ
発表年:1982年
4.レ ジェンメ メンズ
ブランド:ブルガリ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2016年~2021年
5.モスキーノ トイ ボーイ
ブランド:モスキーノ
調香師:ヤン・ヴァスニエ
発表年:2019年
6.グッチ ウード
ブランド:グッチ
調香師:不明
発表年:2014年
7.ネロ アッソルート
ブランド:ロベルト・カヴァリ
調香師:ルイーズ・ターナー
発表年:2013年
8.パンテール
ブランド:カルティエ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:1987年
9.フェイム
ブランド:レディ・ガガ
調香師:リチャード・ハーピン、オノリーヌ・ブラン、ナタリー・ローソン
発表年:2012年
10.禅(ゼン)
ブランド:資生堂
調香師:ジョセフィン・カタパノ
発表年:1964年