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【ブルガリ】オムニア グリーン ジェイド(アルベルト・モリヤス)

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オムニア グリーン ジェイド

原名:Omnia Green Jade
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2008年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:25ml/5,985円、40ml/8,505円、65ml/11,025円

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ピスタチオ・アイスクリームの香り

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私は緑に白い影を加えた色と、良いもの、美しいもの、貴重なものの象徴であるこの数千年の歴史を持つ翡翠という宝石の持つエネルギーを考えました。

ホワイトウッドとエキゾチックな数種類のムスクという、希少で神秘的な素材の組み合わせにより、白い花びらが滝のように舞い散る、鮮やかなフレッシュさを中心に置き、香りを構築していきました。

アルベルト・モリヤス

『オムニア』シリーズ第四弾として発売された「オムニア グリーン ジェイド」は、2008年2月に発売されました。グリーン翡翠からインスパイアされたこの香りは、アルベルト・モリヤスにより調香されました。

〝早春の朝の清々しさ〟をイメージしたこの香りは、(苦味のない)新緑の春風が最初から最後まで香ります。そんな春風に乗ってほんのりとジューシーなマンダリン・オレンジの爽やかな芳香が漂います。どこかキューカンバー(キュウリ)のような水っぽさもあります。

モリヤスがグリーンジェイドを連想させる香料として使用したのが(ナッツのような)ピスタチオです。このピスタチオが〝森からやってきた朝霧〟のように、新緑の春風と合流した時、この香りは〝緑の淡い煌き〟を放つことになります。

やがて、ホワイトウッドとムスクの温かくもクリーミーな香りの蜃気楼の中から、ピオニー、ジャスミン、(フルーティーな)ピアー・ブロッサムといった爽やかな花々がゆっくりと開花してゆきます。そして、ピスタチオ・アイスクリームとトルタ・オルティガーラを想い出させる円やかなアーモンドのようなしっとりした甘さを加えてゆきます。

新緑以上に目立つことが許されない(花々が深く呼吸することが許されない)秘密の花園の香りは、清涼感に満ちたグリーンソーピィーかつウッディな(パウダリーな)余韻を残し、儚く消えてゆくのです。

広告キャンペーン・モデルにはデビューしたばかりで当時まだ15歳だったカーリー・クロス(1992-)が起用されました。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「オムニア グリーン ジェイド」を「フルーティ・ムスク調」と呼び、「免税店で50ドル以下の女性用フレグランスをあれこれと買いたいけど、スーツケースにスペースがないってことはありません?これならひとつのボトルに手当たり次第、ちょっとずつミックスしてあるので好都合。お行儀が悪いほど退屈な香り。」と1つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:オムニア グリーン ジェイド
原名:Omnia Green Jade
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2008年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:25ml/5,985円、40ml/8,505円、65ml/11,025円


トップノート:マンダリン・オレンジ、グリーンノート
ミドルノート:ピオニー、ジャスミン、ピアー・ブロッサム
ラストノート:ピスタチオ、ウッディーノート、ムスク