モンローウォーク再降臨!

マリリンの魅力の1つは、遅刻魔なのですが、ひとたび現場に登場すると全身全霊を込めて仕事に望む姿でした。

こうしたすごい柄のデイドレスもあっさりと着こなせる所もマリリンの強みです。

モンローウォーク。

バスト・ウエスト・ヒップの素晴らしいライン。

ワードローブ・テスト。
マリリン・モンロー・ルック8 タイトなデイドレス
- 黒×オレンジのハウンドトゥースのデイドレス、ニット、七分袖、カウルネック
- ゴールドバングルでロールアップ
- 黒の太ベルト
- セパレーテッド・ハイヒールパンプス、オープントゥ
1950年代はじめのパリモードが紹介されます。

パリに到着し、派手にディオールなどで買い物するも一文無しになりカフェで歌い踊る二人。

ベレー帽をかぶるマリリン。

オードリー・ヘプバーンがパリの象徴になるのは、本作の一年後『麗しのサブリナ』においてでした。まだ、パリはマリリンのものだった時代!

いかにも1950年代的なスカートスーツ・スタイル。

お金がなくなり、飲み物をシェアする二人。

ミモレ丈のタイトスカートが、マリリンの抜群のボディラインを包み込みながら、露わにしてくれます。

共演者の黒人少年達と。マリリンは、子供が大好きでした。

ワードローブ・テスト。
マリリン・モンロー・ルック9 ベレー帽スタイル
- ダークネイビー・ウールジャケット&スカート、白のドッグイアー・カラー
- ブラックのオープントゥ・セパレーテッド・ハイヒールサンダル
- ブラック・ファーストール
- ダークネイビーのベレー帽
- 白の手袋
パリに到着して、早速スカートスーツでキメた二人が、買い物に出かける先が、1950年代前半のパリモードの最先端が何かを示しています。1952年(撮影時)のパリでは、まだシャネルが復活していず(1954年に復活)、イヴ・サンローランもありませんでした。
二人は、エルザ・スキャパレリ→クリスチャン・ディオール→リュシアン・ルロン(たしか1948年には店を閉めているはず)→ゲラン→クリストバル・バレンシアガという順に買い物に回っていきます。ここで、エルメスやルイ・ヴィトンが出てこないのも1950年代という時代の特性です。ハイファッションとレザー製品は全く違う立ち位置にあったのです。