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ロイス・チャイルズ2 『華麗なるギャツビー』9(3ページ)

    作品名:華麗なるギャツビー The Great Gatsby (1974)
    監督:ジャック・クレイトン
    衣装:セオニ・V・アルドリッジ
    出演者:ロバート・レッドフォード/ミア・ファロー/ロイス・チャイルズ/サム・ウォーターストン/ブルース・ダーン/カレン・ブラック



    もっと注目されるべき70年代のエレガンス・アイコン

    ロイス・チャイルズが時折見せる意地悪そうな表情がたまりません。

    シガレットホルダーを持つ仕草も堂に入っています。

    彼女こそ、唯一宇宙服を着たボンドガールなのです。

    フラッパードレスの全体像。

    フラッパー・ツインズと談笑するジョーダン。

    ジョーダン・ベーカー・ルック4 フラッパー・シルバードレス
    • シルバーのベアバックのスパンコールイブニングドレス
    • 右手だけ白のひじ丈の手袋
    • シガレットホルダー
    • 二連のパールネックレス、カルティエ
    • カルティエのブルーダイヤモンド・ネックレス
    • シルバービーズのジグザグヘッドバンド

    写真で見ると、お世辞にも魅力的とは言い難いフラッパードレスも、動画で見ると、実に魅力的に見えます。これこそがロイス・チャイルズの持つ〝クラシー〟さが生み出す魔法の力なのです。彼女のそれは、シャーロット・ランプリングのそれとは違い、人を見下した表情から、一転して誠実な人の良さそうな表情に変わり、次の瞬間は、さらに一転して悪魔的なジャック・ニコルソン風な笑顔を浮かべたり、さらには、もう一転して情熱的な眼差しを投げかけてきたりと、かなり表情豊かな〝クラシー〟っぷりを演じることが出来る稀有な女優なのです。

    だからこそ、元々一流のファッションモデルだったという、経験もフル活用して、どんな時代の上流階級のファッションも物にしてしまうのです。つまりは腹を割って話すならば、この作品のロイズ・チャイルズは完全にミア・ファローを喰っていたと言っても過言ではありません。


    本作の4年後にロイス・チャイルズは、『ナイル殺人事件』でシルバーのホルターネックドレスを着ます。うっとりするほどの色気とクラシーさに包まれています。



    フラッパー・ツインズ

    原作にも登場するスパンコールキャスケットをかぶるツインズ。

    背中のディテールが〝逆さエッフェル塔〟です。



    マドレーヌ・ヴィオネ風ガウンワンピース

    スポーティなキャプリーヌ。

    カルティエのネックレスが本当に美しいです。

    パール・タッセル・ネックレス、86.71カラットのエメラルド、カルティエ、1925年。

    オリジナル・コスチューム写真。

    ジョーダン・ベーカー・ルック5 ガウンワンピース
    • ブリムの広いキャプリーヌ、ブリムとクラウンの素材が違う、ブリムはホースヘアで、クラウン部分は皮ひも
    • マドレーヌ・ヴィオネ風のベージュとライトブラウンの幾何学柄のガウンワンピース、ケープ付き
    • パール・タッセル・ネックレス、86.71カラットのエメラルド、カルティエ、1925年
    • 白のハイヒールパンプス

    実に印象的なガウンワンピースです。現代的な視点で見るとかなり個性的なデザインであり、どこか70年代的なボヘミアンな空気も漂っています。そして、何よりも恐ろしいのは、これほど個性的なワードローブに身を固めても、いつもこんな服を着ているかのような表情で、ごく自然にワードローブを自分のものにしているロイス・チャイルズという女優の存在の素晴らしさです。



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