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10日間で男を上手にフル方法(2003)【映画の中のファッション】(3ページ)

その他の現代の女優たち
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作品名:10日間で男を上手にフル方法 How to Lose a Guy in 10 Days(2003)
監督:ドナルド・ペトリ
衣装:カレン・パッチ
出演者:ケイト・ハドソン/マシュー・マコノヒー/シャローム・ハーロウ

私たちはあまりにも過去のファッションについて何も知らない中、快速で進んでいくファッション・トレンドに振り回され、ただただ新しいものにノッかかることが、ファッションなんだという事実を突きつけられています。そして、ファッションというものが持つ、お金のかかる薄っぺらな本質の一面だけを迅速に嗅ぎつけ、早々に飽きてしまいます。

ファッションとは新しいことだという真実の前に、ファッションは過去を愛する気持ちがあればこその未来に対する喜びです。だからこそ、人々はSNSに振り回され、結果的には、ファッションとも言えないチープなデザインを、ラグジュアリー・ブランドまでもが率先して作り、持て囃す〝NEW IS NOW〟崇拝が沸点に達しているのです。

その終着駅がラグジュアリー・ストリートであり、スマホの前で踊る若者たちの〝不気味な自己顕示欲の盆踊り〟なのです。

さて、私たちはもうそろそろファッションに対して、振り返る楽しみ=ゆとりを持つべきなのでしょう。さぁ、SNSを捨てて街に出よう。スマホの前で踊って、イイネをもらう〝乞食〟人生からおさらばしましょう。

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プラダを持った小悪魔ケイト






元祖美魔女女優ゴールディ・ホーンの娘であり、『あの頃ペニー・レインと』(2000)でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、2000年代においてラブコメディ映画の寵児となったケイト・ハドソン(1979-)が最も輝いていた作品のひとつが本作『10日間で男を上手にフル方法』です。

それは、どうしたら10日間で男にフラれるかを体験取材中の女性誌の編集者アンディと、10日間で恋人を作れるかどうか賭けている広告マン・ベンのシチュエーション・コメディなのですが、フラれるためにとことんまで突き進むケイト・ハドソンが、小悪魔(死語)のリミッターを見事に振り切る存在感を示してくれています。

「こんな女の子にならワガママ放題言われたいぞ!」と男たちに妄想させてしまう、不思議なパワーに満ち溢れています。

今、私たちが見習わないといけない女の生き様の姿勢は、SNSの中で(機械の前でキュートを演じる虚しさに満ちた)「自己愛を叫ぶ女子」の姿よりも、彼女のような「男を振り回すキュートさ」なのではないでしょうか?

さて最初に登場するケイト・ハドソンのファッションを見てみましょう。このスカートスーツ・スタイルが本当に格好良く、ブルーがポイントカラーになって生きているプラダのトートバッグが見事にマッチしています。清潔感たっぷりな白いブラウスにグレージュのペンシルスカートのバランスが絶妙です。

このスタイリングには、時代は関係ありません!

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ヘルメットにイブニングドレスがキュート!




グレージュのラップホルターネックのイブニングドレスに白のヘルメットのアンバランスなバランス。

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女の必需品=カシュクールシャツ


ストライプのカシュクールシャツにブラックのトップスとスカートで、仕事が出来る女の中に、親しみやすさを同居させている〝同性受け〟スタイリング。

同性受けを狙いたければストライプを攻略すれば良いのだ。

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ケイト・ハドソンのホットパンツ


バービーガール全盛の時代に大流行したへそ出しチビTに、ビームストライプのショートパンツ。