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『ロミオ+ジュリエット』Vol.2|レオナルド・ディカプリオとプラダ

レオナルド・ディカプリオ
レオナルド・ディカプリオ
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映画史に残るロマンティックなシーン

バズ・ラーマンの真骨頂とも言える、多種多様な要素をミックス&マッチしたキャピュレット家の仮面舞踏会のシーンで、甲冑の騎士の仮装をしたロミオと天使の仮装をしたジュリエットが初対面します。この時の水槽越しに見つめ合うシーンは息を呑むばかりにロマンティックです。

このシーンがステキな化学反応を生み出したのも、お互いの衣装が生み出す空気による部分が大きいといえます。若い季節の恋愛の特権とは、こういった非現実的な出会いにひたむきになれる所にあるのかもしれません。そして、この作品が、20数年経っても尚色褪せないのは、この時の二人の衣装の力によるものが大きいのです。

ディカプリオに甲冑を着用させる決断をした人は、とんでもなく自由な精神を持った人と言えるのではないでしょうか。

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ロミオのファッション3

甲冑スタイル
  • 甲冑のコスチューム
  • シルバーマスク(これがかなりカッコいい)
  • ブラック・トラウザー

天使の仮装をしたジュリエットと甲冑スタイルのロミオ。

このシルバーマスクがとってもカッコいいです(欲しいくらいです)。


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ロミオのファッション4

修道院風カットソー
  • ネックラインが変わっているレースアップのカットソー
  • ブラック・トラウザー

このカットソーは、今でも全然使えるシルエット・素材感だと思います。『ロミオ+ジュリエット』の中で、最もお洒落なファッション・アイテムといっても過言ではないでしょう。



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ステファノ・ピラーティのプラダ

素晴らしいバランスを保つ4つボタンスーツ。

1997年SSに発表されたこのスーツをホアキン・フェニックスが着ているキャンペーンフォト。

ミウッチャ・プラダは、1993年にメンズラインをローンチしました。

そして、それに伴い1995年に、弱冠30歳のステファノ・ピラーティをジョルジオ・アルマーニより引き抜き、メンズラインのデザインチームのヘッドに据えたのでした。つまり、このスーツは、ミウッチャがデザインしたのではなく、正確には、ピラーティがデザインしたスーツでした。

ちなみにピラーティは5年間プラダで働いた後、2000年にトム・フォードに誘われ、イヴ・サンローランへ。2004年から12年にかけてクリエイティブ・ディレクターとして活躍することになります。

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ロミオのファッション5

プラダスーツ
  • ライトブルーのプラダスーツ、4つボタン
  • 白のドレスシャツ
  • フラワープリント・シルクタイ
  • シルバーバックルのついたレザーベルト
  • デコラティブ・ホルスター(モンタギュー家の紋章入り)

3つボタンだと思われていたこのスーツが4つボタンだと分かる瞬間。

このネクタイの柄もとても素敵です。

ブロンドヘアにマッチする美しいブルースーツです。

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ロミオのファッション6

アロハシャツ その2
  • ブルーアロハシャツ、オープンカラー
  • プラダのトラウザー
  • 白いソックス
  • 外羽根のブラックレザーシューズ

この衣装におけるロミオのイメージは、バズ・ラーマン曰く『ジャイアンツ』のジェームズ・ディーンにモンゴメリー・クリフト(『陽のあたる場所』の主人公でしょうか?)とカート・コバーンを足して3で割ったものでした。





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アロハシャツを着た神父さん

ピート・ポスルスウェイトが演じる神父さんが素晴らしいです。

なんと聖職者でありながらTATOOありなのです。

実はロミオが着ているアロハシャツは、ヴェローナ・ビーチを追放された時に神父さんから貰ったものなのです。

それにしてもこの神父さん、背中に十字架のタトゥーが入っている上に、ローブの下はアロハシャツというとんでもないいでたちです。そして、このムードがまたこのネオシェイクスピア劇の素晴らしい所なのです。

作品データ

作品名:ロミオ+ジュリエット Romeo + Juliet (1996)
監督:バズ・ラーマン
衣装:キム・バレット
出演者:レオナルド・ディカプリオ/クレア・デインズ/ジョン・レグイザモ/ハロルド・ペリノー