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【イヴ サンローラン】パリジェンヌ(ソフィア・グロスマン/ソフィー・ラベ)

イヴ・サンローラン
©YSL Beauté
イヴ・サンローラン
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パリジェンヌ

原名:Parisienne
種類:オード・パルファム
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:ソフィア・グロスマン、ソフィー・ラベ
発表年:2009年(廃盤)
対象性別:女性
価格:30ml/8,800円

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パリジェンヌに憧れる女性の香り

©YSL Beauté

モデル:ケイト・モス、撮影:クレイグ・マクディーン、2009年 ©YSL Beauté

イヴが亡くなった日、私は直感的に、彼に対する深い愛を特別な方法で示したいと思いました。もちろん、それは香水でなければならない。そして、「パリジェンヌ」が誕生しました。

ロマンティック、ドリーミー、力強い、自信に満ちた、セクシーな、世界を征服しようとする本物のパリジェンヌの香水です。この香りは、バラのロマンティシズムと、その下に存在する棘の矛盾をテーマにした香りなのです。

ソフィア・グロスマン

女帝ソフィア・グロスマンの実質的な最後の作品(白鳥の歌)と言われるイヴ・サンローランの「パリジェンヌ」は、2009年にソフィー・ラベと共に調香されました。ソフィアにとってこの香りは、2008年6月1日に亡くなったイヴへの鎮魂歌だと言及しています。

2008年6月に、イヴ・サンローラン・ボーテがPPRグループ(現ケリング)からロレアルに買収され生み出された最初の香りでした(つまり膨大な広告費がかけられていました)。

30代の女性をターゲットにしたこの香りは、サンローランの伝説の香り「パリ」(1983)を彷彿させる香料(ローズ、ヴァイオレット)とボトルデザインを持つのですが、実際は、パリジェンヌに憧れる異国の女性のためのフルーティーローズの香りです。

それは、化粧品の魔性に取り憑かれた女性のための香りとも言えます。それほど百貨店(新宿伊勢丹や梅田阪急のような)のコスメコーナーに足を踏み入れる瞬間のワクワク感を感じ取ることが出来る香りです。

どうやら、私たちは、百貨店のコスメカウンターにパリを感じるようにインプットされつつあるようです。そして、サンローランという響きにも無条件にパリを感じる〝愛すべきお馬鹿さん〟なのかも知れません。

でも一言言わせてください。ファッションフレグランスをろくすっぽ知らずに、無条件にニッチフレグランスを崇拝することが香水愛なら、ファッションフレグランスを無条件に愛することも香水愛のひとつの形なのです。

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ビバ!ファッションフレグランス!

モデル:マリーヌ・ヴァクト、撮影:ジャン・バプティスト・モンディーノ、2011年 ©YSL Beauté

パリに行ったことのない、パリジェンヌに憧れる女子に捧げられた香りとも言えるこの香りは、フルーティーなクランベリーに、ワインのようなブラックベリーが爽やかに溶け込んでいくようにしてはじまります。

すぐに化粧ポーチやハイヒール、マニキュアを連想させるニスやプラスティックの焦げたようなビニールアコードが、その背景にはっきりと存在を示します。ビバ!ファッション・フレグランスな瞬間です!

そして、現われるヴァイオレットローズとベリーは距離を取りながら共存してゆきます。一方、ピオニーが可憐な芳香でフルーティーフローラルに軽やかさ与えてくれます。さらにサンダルウッドとパチョリがローズに深みをを与えてくれます。

この瞬間、全ての女子は、コスメカウンターで美容部員にメイクアップを施され、程よく褒められ、アドバイスを受けるあの至福の瞬間を感じるはずです。もう一度言わせてください。ビバ!ファッション・フレグランスと。

やがて、ドライダウンを迎えるフルーティーローズは、バニラとムスクに包まれ静かな甘い余韻で肌を包み込んでくれるのです。なかでもベチバーは、男性と過ごしたパリの夜を彷彿させる意味でスモーキーな官能性を漂わせてくれます。

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何よりもケイト・モスがカッコいい!

「パリジェンヌ」という名の香りのミューズが、ステファノ・ピラーティがデザインしたイヴ・サンローランのスモーキング・ジャケットを着たケイト・モス(1974-)であることが、YSLがフレグランスのヒット作を生み出せなかった当時の焦りを感じさせます。

ちなみに、ケイト・モスはロンドン生まれのカルバン・クライン娘とも言えるほど、パリジェンヌというイメージとは程遠いファッション・モデルです(ただし、職業柄、冨永愛様であっても、パリジェンヌと言っても全く違和感がないのも事実です)。

そんな彼女が着こなすサンローランは、はっきり言って香水が完全に負けてしまうくらいカッコ良すぎです。ちなみにこのスモーキング・ジャケットをケイト・モスは撮影中に相当気に入り、プレゼントしてもらったほどでした。

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香水データ

香水名:パリジェンヌ
原名:Parisienne
種類:オード・パルファム
ブランド:イヴ・サンローラン
調香師:ソフィア・グロスマン、ソフィー・ラベ
発表年:2009年(廃盤)
対象性別:女性
価格:30ml/8,800円


トップノート:ブラックベリー、クランベリー、ビニール
ミドルノート:ダマスクローズ、ヴァイオレット、ピオニー
ラストノート:ムスク、サンダルウッド、ベチバー、パチョリ

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