それぞれのキモノが与える印象:その一

政府の犬になって、反政府運動家のもとに送り込まれる修羅雪。

一般的な島田髷姿の修羅雪に魅力はない。

梶芽衣子様という女優の恐ろしさが分かる瞬間ではある。
修羅雪姫ルック3 あずき色の着物
- あずき色の花柄の着物
- ベージュ色の帯、赤色の帯締め、みやこ結び
- 薄ピンク色の裾よけ
- 仕込み刀の蛇の目傘
- 赤い鼻緒の草履
それぞれのキモノが与える印象:その二

明治から大正にかけて女学生に人気のあった矢絣の着物を着ています。

束髪も修羅雪には、全く似合いません。
修羅雪姫ルック4 はいからさんが通る
- 矢絣の着物
- あずき色の袴下帯
- あずき色の袴
- 足袋
- 仕込み刀の蛇の目傘
- 黒塗りの二枚歯の下駄
それぞれのキモノが与える印象:その三

お高祖頭巾を被るには勿体なすぎる梶様の美貌。

そして、素足ではない足袋姿が、太縞の着物から凄みを削ぎ落します。

この太縞の着物自体はとても魅力的です。

ちなみにDVDやビデオのパッケージはこの着物です。

この姿で闘って欲しかった・・・
修羅雪姫ルック5 お高祖頭巾
- 薄紫色の太縞の着物、半衿
- 金色×黒色の帯、紫色の帯締め、太鼓結び
- 薄ピンク色の裾よけ
- 仕込み刀の蛇の目傘
- 草履
- 足袋
- 濃い紫のお高祖頭巾
それぞれのキモノが与える印象:その四

着替え中に見返る梶様が、なぜか新鮮です。

もっともいただけないファッション。

原田芳雄、梶芽衣子様、藤田敏八監督。
修羅雪姫ルック6 源氏香の着物
- 黄土色の源氏香の着物、半衿
- 赤の縞模様の帯、貝の口
以上、これらの四つの着物が、修羅雪の〝ピンと張り詰めた存在感〟を見事なまでに打ち消す役割を果たし、母親の復習のために生まれて来た女性の悲しい宿命などというものが、物語からすっかり消し飛んでいったのでした。