オールブラックの魔性
マグダ・ルック5 リトルブラックドレス
- ブラックドレス、ロングスリーブ
- 四連パールネックレス
ここに、ボンドムービーを見ていた青少年の記憶に焼き付いて離れなくなるシーンが登場します。マグダがストッキングを脱いでいる所を、ボンドが覗いているシーンです。
ボンドムービーがなぜ男性の永遠の教科書なのか?それはファッションセンスの教科書でもあるのですが、憧れの女性像に対する教科書でもあるからなのです。それがただオールヌードやセックスシーンが氾濫している現代の映画とは違う点なのです。見せ過ぎないからこそ、青少年の想像を掻き立てるものなのです。
悲劇のボンドガール
ボンドガールのひとりスザンヌ・ジェローム(1960-)は(お世辞にもセンスの良くない)レッドタイツ姿でありながらも、かなり目立つ長身(183cm)のブロンド美女でした。しかし、この作品が公開された3年後の1986年12月4日に自殺しました。
サーカスの団長ルック
マグダ・ルック6 サーカスルック
- 黒いトップハット、白い細リボン
- 黒の燕尾ジャケット、スパンコール
- 黒のレオタード
- 白のジレ
- 白のボウタイ
- 黒の網タイツ
- 黒のスティレットハイヒールパンプス
アイコニックなサファリルック
マグダ・ルック7 サファリルック
- ダークブラウンウールのトークハット
- ベージュのタートルネック
- ダークブラウンの太ベルト
- ダークブラウンのパンツ
- ダークブラウンの乗馬ブーツ
- ダークブラウンのスエードショルダーバッグ
ほんの少ししか登場しないのですが、マグダのサファリルックが、現代にも相通ずるクールさに満ち溢れています。
トップにゆったりしたタートルネック、ボトムに乗馬パンツ風トラウザーに乗馬ブーツを組み合わせ、ウエストに太目のベルトを持ってくることにより、砂時計のようなシルエットを作り上げています。
それはまさにサーカス団という職業に相応しい調教師のようなサディスティックなムードをちょっぴり生み出しています。