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クリスティナ・ウェイボーン 『007 オクトパシー』5(6ページ)

ボンド ガール
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80年代の空気=リゾート・エレガンス

本作において、ボンドムービー初のインドロケが行われました。

ノースリーブにフレアスカートが、リゾート・エレガンスの基本ルール。

そして、フレアスカートのポケットに手を突っ込み歩くのです。

クリスティナのとても長い首。

エマ・ポーテウスのデザイン画。

マグダ・ルック2 ノースリーブ・ワンピース
  • 白のノースリーブ・ワンピース、Vネック、フロントにクルミボタンが連なる
  • 茶色のレザー太ベルト、タッセル付き
  • 茶色のハイヒールサンダル
  • カチューシャ

ほんの一瞬しか登場しないのですが、このスタイルこそが、まさに80年代の空気を感じさせるリゾート・エレガンス・ルックなのです。

フレアスカートのポケットに手を突っ込んで、リゾート地を優雅に歩くイメージは、間違いなく『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーンが演じたアン王女の休日スタイルから派生した流れです。80年代、世界は資本主義の豊かさを享受していました。そして、そんな時代には、白色がトレンドカラーになるのです。

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ボンドガールが最も輝く設定=カジノシーン

北斗の拳』のユリアに影響を与えたと言われるマグダのヘアスタイル。

不思議なモチーフが装飾されているマグダのクラッチバッグ。

一分の隙もない美を発散するマグダ。

分かりにくいがショートガウンをレイヤードしています。

タキシード姿のボンドに寄り添うマグダ。

マグダ・ルック3 ブラック・レースドレス
  • ブラック・レースドレス、ロングスリーブ、ラウンドネック
  • ブラックレースショートガウンをレイヤード
  • ブラックベルト、オクトパスのバックル
  • ブラッククラッチ

恐らくモード・アダムスが演じたオクトパシーよりも、彼女の方が、メイン・ボンドガールに相応しく見えるのは、カジノシーンにおけるドレスアップするシーンの存在ゆえでしょう。

後にドルチエ&ガッバーナが進化させるレースドレスの原型をここで少し見ることが出来ます。

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『オクトパシー』のアイコニックシーン

マグダもサリーがとても似合います。

ボンドの持つファベルジュの卵を盗むためにベッドインするマグダ。

無事、役目を終え、退散するために・・・

バルコニーにサリーを絡ませ、階下へと脱出するマグダ。

サリーが脱ぎ捨てられ、下着姿のマグダの肉体がすごく逞しいのです。

褐色の肌にパープルのサリー。

マグダ・ルック4 パープル・サリー
  • パープルのサリー服
  • シルバーのストラップド・ハイヒールサンダル

クリスティナ・ウェイボーン自身がほとんど演じたというバルコニーからサリーを使って後転して落下するシーンは、ボンドガール史のひとつのハイライトとも言えるアイコニックなシーンです。