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ジェーン・フォンダ3 『バーバレラ』3(2ページ)

ジェーン・フォンダ
ジェーン・フォンダパコ・ラバンヌファッション・ブランド女を磨くアイコン映画女優
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作品名:バーバレラ Barbarella(1968)
監督:ロジェ・ヴァディム
衣装:パコ・ラバンヌ/ジャック・フォントレー
出演者:ジェーン・フォンダ/アニタ・パレンバーグ/ジョン・フィリップ・ロー/マルセル・マルソー/デヴィッド・ヘミングス

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4万年後のセックスのカ・タ・チ


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撮影はひっかき傷や打ち身の絶えない、きついものだった。私は小さな機械仕掛けの人形に攻撃されたり、何百羽という鳥が入っている小さなプラスチックの箱に閉じ込められたりした。鳥たちは箱の中を飛び回って、私をつっつき、私は髪から腕や顔までフンだらけになった。何度となく透明なプラスチックのチューブの中に入ったり、有害な煙で作った雲の中に立たされたりしたが、今日の俳優たちがアクション映画で要求されることを思えば、私が経験したことなど楽なものだったと思う。

ジェーン・フォンダ

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バイクに乗る。休日のバーバレラとパイガー。

最大の問題は盲目の天使パイガー(ジョン・フィリップ・ロー)がバーバレラを抱きかかえたまま宙を飛ぶシークエンス。私たちはまず冷たいコルセットを装着し、その上に衣装を着た。宙吊りになると、自分の体重で腰骨から股がコルセットに押し付けられた。それはまさに拷問のような苦痛だった。この撮影には何日もかかり、宙吊りにされている間に、私とジョンの股間は次第に感覚が麻痺していった。

ジェーン・フォンダ

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ミケランジェロ・アントニオーニ監督の『欲望』(1966)でスウィンギング・ロンドンを代表する男になったデヴィッド・ヘミングスとセックスするバーバレラ。

4万年後のセックスはドラッグを飲んで、掌と掌をお互いに合わせるだけでエクスタシーを得られるのだった。このシーンのセルフが秀逸です。「旧式のセックスは貧しい人だけがするんだ」。

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パコ・ラバンヌの十八番。ローマ帝国スタイル。


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バーバレラ・ルック6 フライング・スーツ
  • 全身白のボディスーツ
  • シルバーの鎖かたびらブラジャー
  • 黒のケープ
  • 赤のTバック(ソング)
  • チェーンリンク・ベルト
  • 赤とシルバーのバイカラーブーツ

ウーマンリブ=フェミニズム運動が盛んになった時代に、女性のための戦闘服として、パコ・ラバンヌが生み出した甲冑スタイル=別名「グラディエーター」スタイル。それは、女性のセクシーさを誇示しながらも、逞しさも両立させたスタイルなのでした。

鎖帷子を身に付ける近未来の戦士バーバレラのファッションは、アートなのだろうか?それは永遠に古びないハイセンスなのだろうか?それともただの陳腐なエロスに過ぎないのだろうか?しかし、よく考えてみよう。ハイセンスなファッションとは、常に陳腐さの一歩手前を歩いているに過ぎないということを・・・

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