魅力的なポスターモデルの正体
シースルーのスパゲッティストラップ・ホワイトドレスの後ろ姿がすごく印象的な『007 リビング・デイライツ』のポスターのモデルは、フィットネス・モデルであり女優志願だったキャシー・スタンジェルです。
彼女は4時間500ドルでこの仕事を引き受けました。こういったビジュアルイメージの積み重ねこそが、タイムレスなジェームズ・ボンド像を作り上げていったのです。
本作以降、水着美女に囲まれたジェームズ・ボンドの集合写真は一切撮影されることはなくなりました。そして、悪党の豪邸のプールサイドに美女達を侍らしている描写もなくなりました。それにしてもティモシー・ダルトンは本当に居心地が悪そうです。
伝説になった有閑マダムの誘惑シーン
オープニング・アクションで登場する、実に印象的な有閑マダム・リンダを演じたベル・アヴェリーは、80年代なかばに大流行したショルダーストラップなしのビキニを着ています。
彼女は、現在は映画プロデューサーとして、サメ映画史上最高のヒット作となった、ジェイソン・ステイサム主演の「MEG ザ・モンスター」(2018)をプロデュースしたりしています。
さていよいよメイン・ボンドガールのオリビア・ダボの登場と相成ります。
カーラ・ミロヴィ・ルック1
リトルブラックドレス
- ボートネックのリトルブラックドレス、バックシルエットはV字オープン
ニュー・マネーペニー登場
1982年にアメリカのテレビドラマでダイアナ妃を演じたキャロライン・ブリス(1961-)は、二代目マネーペニーとして、ロイス・マクスウェルの後を継ぎ登場します。
ボンドに対して、「音楽が好きだったの?私の部屋にバリー・マニロウを聴きにこない?」という素敵なセリフを放つのですが、ボンドに軽くいなされてしまうのでした。それにしてもバリー・マニロウと言えばこの曲でしょう。
マネーペニー・スタイル1
ホワイトブラウス
- カシュクールのような白ブラウス
- タイトスカート
- ボストン眼鏡
マネーペニー・スタイル2
ブラックブラウス
- ポロネックのブラックブラウス
- チャコールグレーのラップスカート
- ブラウンのレザーベルト
作品データ
作品名:007 リビング・デイライツ The Living Daylights (1987)
監督:ジョン・グレン
衣装:エマ・ ポーテウス
出演者:ティモシー・ダルトン/マリアム・ダボ/アンドレアス・ウィズニュースキー/ジェローン・クラッベ/ジョー・ドン・ベイカー