アラン・ドロン

アラン・ドロン3 『冒険者たち』4(2ページ)

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作品名:冒険者たち Les Aventuriers (1967)
監督:ロベール・アンリコ
衣装:パコ・ラバンヌ
出演者:アラン・ドロン/リノ・ヴァンチュラ/ジョアンナ・シムカス



スーツ姿で現れる二人

リノ・ヴァンチュラのダブルのスーツが渋い。

アラン・ドロンほどスーツの似合う男はいない。

硬めのスーツスタイルにニットタイの絶妙な抜け感。

リノ・ヴァンチュラ・スタイル5
  • ブラック・ダブルジャケット、ピークドラペル
  • グレーのトラウザー
  • 白のボタンダウンシャツ
  • 黒のネクタイ
アラン・ドロン・スタイル6
  • グレーストライプスーツ、ノッチドラペル
  • 白のボタンダウンシャツ
  • 黒のネクタイ

レティシアが死に物語の雰囲気は、一瞬にして二人の男と一人の少年の物語へと転換していきます。何よりも前半の陽気な姿とは打って変わった『サムライ』から抜け出てきたようなアラン・ドロンが、登場します。レティシアの死はマヌーに翳りを与えたのでした。彼女の死を経験して、マヌーは男としてより磨きがかかったのでした。



リノ・ヴァンチュラのアイコニック・スーツ

物語は、大きな犠牲の下で夢をつかんだ男たちの儚い後日譚へと進んでいく。

ダンディズムの極み。サングラス姿で休憩する二人。

このアラン・ドロンの歩き方。同性が痺れる男だという意味がわかります。

キャメル色のレザーバッグがスーツ姿のローランにマッチしています。

台本を読み、演技プランを確認する二人。

アラン・ドロンには孤独が似合います。

リノ・ヴァンチュラ・スタイル6
  • グレーのスーツ、ノッチドラペル、段返りの3つボタン
  • 白のボタンダウンシャツ
  • 黒のネクタイ
  • ブラック・レザー・シューズ
アラン・ドロン・スタイル7
  • ブラックジャケット、ノッチドラペル
  • グレーのタラウザー
  • スカイブルーのドレスシャツ
  • 黒のネクタイ
  • ブラック・レザー・シューズ

メンズ・ファッション誌ではあまり取り上げられない作品ですが、この二人のスタイリングは、今見てもタイムレスなダンディズム・ルールを創造しています。

スーツを着るということは、極力無駄な装飾を削ぎ落としていくことに美学があります。なるべく無駄なものを持たずに、物腰で、女性とは対極の道を歩くことが、スーツの生み出すダンディズムを体現できる男の条件なのです。そして、このスーツ姿の二人は、同性さえも惚れ惚れとするミニマリズムに包まれていました。スーツとは省略の美学なのです。



レティシアに似た魅力的な幼い弟

本当に微笑ましい芝居を見せるこの少年。

そして、少年と接する時のリノ・ヴァンチュラの表情が実に魅力的だ。

リノ・ヴァンチュラ・スタイル7
  • ウインドブレイカーとウールのコート

ローランは、レティシアの幼い弟を保護するように一緒に田舎の島で暮らす。40男にとって冒険で夢を勝ち取った後に、失ったものは大きかった。しかし、あの冒険があったからこそ、レティシアを愛することが出来たのであり、マヌーという弟のような存在との強い絆を保ち続けることが出来たのだ。

彼はレティシアの分身のように無邪気な幼い少年との日々に安らぎを感じていたのでした。ある日、この少年に尋ねました。「将来は何になりたい?」と。その答えは「あの博物館の所長になりたいんだ」でした。世界が広いということは果たして幸せなことなのだろうか?と考えるローランでした。



フォール・ボワヤールの三人

本作のラストを飾るロケーションであるフォール・ボワヤール

それは1803年、ナポレオンの命令により建築された海上要塞でした。1866年ついに完成するも長らく放置される。

そして、1962年、ベルギーの歯科医が購入するも、ホテルへの転用を諦め、本作にてロケ地として使用される。

リノ・ヴァンチュラ・スタイル8
  • ブラウンのニット
  • 白のグラフチェックのボタンダウンシャツ
  • ブラウンのコーデュロイパンツ
  • ブラウンのデザートブーツ
アラン・ドロン・スタイル8
  • ネイビーのニット
  • 白のデニム
  • キャメル色のマウンテンブーツ




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