作品名:007 ユア・アイズ・オンリー For Your Eyes Only(1981)
監督:ジョン・グレン
衣装:エリザベス・ウォーラー
出演者:ロジャー・ムーア/キャロル・ブーケ/リン=ホリー・ジョンソン/ジュリアン・グローヴァー/カサンドラ・ハリス
ロジャー・ムーアに非情の男は似合わない。
![](https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/08/3e142dd305e5a37b7fba5a12777c9023-500x387.jpg)
こういった実用性の高い服装をボンドが着るときには、ボンドにある程度の若さが求められる。
![](https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/08/For-Your-Eyes-Only-0541-500x395.jpg)
『ドクター・ノオ』からずっと登場していたワルサーPPK。
![](https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/08/4e409c55f5e9d408fea1f29fefa3ce08-e1565551325438.jpg)
しかし、前作『ムーンレイカー』ではPPKは登場しなかった。
![](https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/08/1f6e0a6e1a8fe961e2d96c1765d524f0-e1565551349589.jpg)
そんなワルサーPPKが、再び華麗なる再登場を果たしました。
![](https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/08/4fdf66b093bcb33b6bbef2c8230df842-e1565551453141.jpg)
殺し屋ロックの車を崖から蹴落とし殺害するボンド。
ジェームズ・ボンド・スタイル9 ナイロンブルゾン
- ダークネイビーのナイロンブルゾン、ジッパーポケット、襟、袖、ウエストがリブ編み
- ダークネイビーのタートルネック
- ダークネイビー・トラウザー
- ブラックレザーベルト
- ブラックレザーシューズ
ここでロジャー・ムーア=ボンドらしからぬシーンが登場します。それは優雅に敵をやっつけるのではなく、極めて感情的に敵をやっつけるというリアル・ボンドとして、崖から敵の車を蹴落として殺害するシーンです。本作で最も賛否両論を集めたシーンなのですが、「男が復讐心を煮えたぎらせて様になる季節」というのがあるのでしょう。
50代の男性に剥き出しの復讐心は似合いません。ボンドが復讐心を剥き出しにしてサマになったのは40代半ばくらいまでなのでしょう。そういう意味においてティモシー・ダルトンとダニエル・クレイグの復讐心に燃えるボンド像は、ぴったりとハマっていました。
典型的なロジャー・ムーア=ボンド。
![](https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/08/Pale-Yellow-Shirt-e1565551562774.png)
このゆる~い70年代テイストこそ、ロジャー=ボンドの真骨頂。
![](https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/08/For-Your-Eyes-Only-0595-e1565551602888.jpg)
子供のように、新しいものを見つけるとすぐに触りたがるいつもの姿。
![](https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/08/gettyimages-125375520-1024x1024-e1565551630310.jpg)
ロジャー=ボンドの持ち味は軽妙さなのです。
ジェームズ・ボンド・スタイル10 70年代おじさんルック
- フランク・フォスターのペールイエロー半袖コットンシャツ、胸ポケット
- ストーンカラーのトラウザー
- オフホワイトのベルト
- 白のエスパドリーユ