今となってはオバサンくさいファッション

天神橋筋商店街や千林商店街で目撃しそうな柄のスカートスーツ。

フェイ・ダナウェイの魅力のひとつは、育ちの悪そうな姿勢の悪さ。

エヴァ・マリー・セイントが、ヴィッキー候補のNo.1だった。

そして、ジェーン・フォンダとアヌーク・エーメも候補だった。

セオドア・ヴァン・ランクルのデザイン画。
ヴィッキー・ルック6 フローラル・スカートスーツ
- 金ベースのフローラル・スカート・スーツ、レンガ色のラッフルスリーブとラッフルネックブラウス
私たちの間には、奇妙な原動力がありました。私たちは共に人生の軌路の裏側で育っていました。しかし、私が「華麗なる賭け」に出演した時には、そういう育ちの悪さをほのめかすかも知れない何かを、すでに振り払っていました。
フェイ・ダナウェイ
フェイは、そう回想しているが、彼女の60年代における最大の欠点と言えるのが、姿勢の悪さでした。そして、姿勢が悪いと言うことは、どれだけファッショナブルな衣裳に身を包んでいても、そのファッションが実に安っぽく見えるのでした。トレンチスーツとこのスーツはそんな彼女の欠点が垣間見える瞬間でした。
イイ女の条件=ネイビージャケットを着こなせること

白ボタンによって、ダブルジャケットが重たくならないように。

監督のノーマン・ジュイソンと。
ヴィッキー・ルック7 ネイビー・ジャケット
- 海軍風ネイビージャケット、ダブル、白ボタン
- ピンクのギャザーネックインナー
- 白のミニプリーツスカート
- ホワイトタイツ
- ベージュのローヒールサンダル
- 黒のハンドバッグ
- 白のボールイヤリング
60年代美女の条件=ヴィッキー・メイク

オードリー・ヘプバーンの『暗くなるまで待って』でも好演していたジャック・ウェストン。
ヴィッキー・ルック8 ピンク・ワンピース
- ペールピンクのミニワンピース
ブリジット・バルドーとジェーン・フォンダを足して二で割ったような雰囲気のヴィッキー・メイクは、典型的な60年代美女の雰囲気に包まれています。そのメイクの根底に流れるイメージは、男子を翻弄する悪女(まるで峰不二子のような)であり、このイメージが、1990年代から2000年代はじめにかけての、日本におけるコギャル・ブームへと転生していくのです。