18.フラワー バイ ケンゾー(KENZO)
発表年:2000年
調香師:アルベルト・モリヤス
対象性別:女性
ケンゾーが生み出した歴史的傑作。そのボトルデザインの素晴らしさに、アルベルト・モリヤスさえも「信じられない!ボトルではなく、花そのものだ!なんて詩的で日本的なんだ!5日たってこのボトルを見たら、1cm成長してそうだ!」と唸ったという伝説があるほど。
ヴァイオレット(パルマ産すみれ)とブルガリアンローズが生み出すパウダリー感が、真紅のポピーが持つ「空を飛べそうな」浮遊感を生み出しています。さらに、最後に香るバーボンバニラとムスセノンデルタの優しい余韻が、凛とした一輪挿しのポピーの華やかさを演出してくれています。
19.ザ コヴェテッド デュシェス ローズ(誰からも愛されるローズ公爵夫人)(ペンハリガン)
発表年:2016年
調香師:クリストフ・レイノー
対象性別:女性
「皆様。このローズだけは、摘み取ってはいけないローズなのです」。
愛を失ったローズの香り。
20.エリザベサン ローズ(ペンハリガン)
発表年:2018年
調香師:アリエノール・マスネ
対象性別:女性
かつては血と血を流し合った両家が、その紋章を重ね合わせることによりひとつの国を共に築き上げていくという、真の友好と敬意の象徴。それがテューダー・ローズなのです。それは、気高く咲いて、美しく散るバラの香りです。
21.ステラ(ステラ・マッカートニー)
発表年:2003年
調香師:ジャック・キャヴァリエ
対象性別:女性
ステラ・マッカートニー最初の香り。そして、そのテーマはバラの花びらが落ちていく瞬間の香り。ティーローズにアンバーがブレンドされ、アンニュイさに包まれる幽玄なるローズが囁くように歌う香りです。
22.ローズ ド ロジーヌ(パルファン・ロジーヌ パリ)
発表年:1991年
調香師:フランソワ・ロベール
対象性別:女性
黒薔薇革命勃発!ロジーヌ王朝の誕生。大ローズ・フレグランス帝国を築くことになるロジーヌ創業のパパメイアンの香り。
トルコ、ブルガリア、グラース産の三種類のローズオットーを贅沢にブレンドした〝ローズのプリマドンナ〟。
23.ローズ アプソリュ(グタール)
発表年:1984年
調香師:アニック・グタール
対象性別:女性
ローズの神秘性や華やかさを表現した香りではなく、ターキッシュ・ローズを中心とした6種類のローズ(メイローズ、ダマスクローズ、エジプト産ローズ、モロッコ産ローズ、ブルガリアン・ローズ)のそれぞれの生態を、酸味や青さもひっくるめてひとつの香りの中に集約させた〝薔薇と一緒に生きるための香り〟です。
感覚としては、毎日チョコレートを食べる人が、ときどき、高級スイーツを食べたくなる気分です。毎日身に纏うと逆に疲れそうだけれど、ときどき、自分への褒美(もしくは、気合)のために身に纏いたくなる香り。つまりは、薔薇風呂で瞑想したいときにお部屋を一変させることが出来る香りなのです。
24.ローズドニュイ(セルジュ ルタンス)
発表年:1993年
調香師:ジル・ロミー
対象性別:ユニセックス
日本未発売のローズの香りの中で、ダントツのローズは「今まで発売されてきた薔薇の香りを全て忘れ去り、新しい薔薇の香りを作る」というセルジュ・ルタンスのコンセプトにより生み出された「ローズドニュイ」です。
まさに昭和生まれのローズの香りです。そこには、この香りを身に纏うものへの媚びは一切存在しません。誰かに合わせるローズの香りではなく、あなたがそのローズのスケールに合わせていかなければならないローズの香りなのです。
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25.ローズ ゴルデア(ブルガリ)
発表年:2016年
調香師:アルベルト・モリヤス
対象性別:女性
クレオパトラの愛したローズは、色々な香りが混ざり合った優しいローズの香りだと言われています。それは、庭園のローズの香りを愛したマリー・アントワネットとは全く逆のローズの香りです。
クレオパトラは、王妃ではなく、女王として(緊張の日々を)生きたからこそ、本当に心癒される香りを求めたのでしょう。
26.ローザ ノービレ(アクア ディ パルマ)
発表年:2014年
調香師:フランソワ・ドゥマシー
対象性別:女性
天然のローズから神秘性を完全に削ぎ落とした、メルヘンな香り。とにかくローズの素材の良さが堪能できるように調香されており、使用されているセンティフォリオアローズは、ワインや桃の産地であり、白トリュフで有名な美食の都アルバ(イタリア・ピエモンテ州)で、有機栽培されたローズです。
ディオールで使用されているグラース産のローズとアルバ産のローズの違い(品種は同じセンティフォリオアローズ)を感じとる、ワインを愛するような楽しみ方も出来る香りです。
28.オーハ(テオ・カバネル)
発表年:2005年
調香師:ジャン=フランソワ・ラティ
対象性別:女性
60年代から70年代のフランス女性になりたい人におすすめのローズ。古臭くなく、こんな綺麗なローズがあるんだと驚かされる香り。
史上最高の品質を誇るラボラトリー・モニーク・レミーのブルガリアン・ローズとモロッコ産ローズが使用された香り。
29.ローズファイア(エルメティカ)
発表年:2018年
調香師:アリエノール・マスネ
対象性別:ユニセックス
深紅のローズのような淑女が、ヴァイオレットの香り漂う一部の隙もない佇まいでそこにいます。そんな彼女に声をかけると、氷のような美貌が一変し、甘い人懐っこい微笑に変わります。笑顔になると垂れ目気味になるのがとても魅力的です。
それは甘い炎に包まれていくローズの人たらしな香りなのです。
30.リヴ ゴーシュ(イヴ・サンローラン)
発表年:1971年
調香師:ジャック・ポルジュ、ミシェル・ハイ
対象性別:女性
美しく咲き誇るレッドローズが、ジフェニルエーテルという呪文により精巧なメタルローズに変えられてしまいました。そこに魔法使いイヴが現れ、アルデハイド、ベルガモット、イランイラン、フリージア、ペラルゴニウムという呪文を駆使し、グリーンな空気に包まれたレッドローズを蘇らせていく香りそれが「リヴ ゴーシュ」なのです。
だからこそ、この香りは、あなたの体内に潜むレッドローズを蘇らせる香りでもあるのです。〝最も美しく咲き誇る季節を迎えた女性の香り〟=グリーン・ソーピィーな泡の中に潜むレッドローズの香りです。
最愛作.タイフ(オーモンド・ジェーン)
発表年:2004年
調香師:ゲザ・ショーエン
対象性別:ユニセックス
リタ・ヘイワースが『ギルダ』で踊っている姿そのままの神秘的なローズの香り。ポイントは使いやすい香りなのにかなりの神秘性があるところ。
50もの天然香料をタイフローズにブレンドし、新たなる生命力を注ぎ込んだ、甘いローズの香りの常識を覆した<どこかピーチを連想させる>神秘的な香りです。