ブラック・トレンチコートのアイコニック・ムービー
私は女性はとびきり女性らしい衣裳を着て、男性はとびきり男性らしい衣裳を着てもらおうと、この作品では考えました。
コートニー・ホフマン
スバルのインプレッサで逃亡するオープニングのブラックトレンチコートの3人組のシーンが実にアイコニックです。3人ともビジネスルックな上半身と、ストリートルックな下半身のアンバランスなバランスがとてもクールです。
この時ジョン・ハム(1971-)のトレンチコートはロンドンフォグ(三人とも)、ブルックス・ブラザーズの白シャツ、ヒューゴ・ボスのスーツ、ジョン・バルベイトスのタイ、プーマのスニーカーです。そして、つけているサングラスは、ターバットのチヌーク1です。
ラルフ・ローレンのスエード・ジャケット
25歳年下の妻を持つバディを演じるジョン・ハムが着ているラルフ・ローレンのスエードジャケットがとてつもなくクールです。
そして、このバディのファッションは、その妻が彼のスタイリングをしているという設定なのです。だからこそ、彼はたくさんのアクセサリーをつけており、妻と同じタトゥーを彫っているのです。しかし、このジョン・バルベイトスのブラウンのスエードシューズも素晴らしい(オールセインツのネルシャツと、ジョン・バルベイトスのTシャツとダークグレージーンズ)。
そして、バリー・ホワイトが登場する。
本作で最も痺れるシーンは間違いなくバリー・ホワイトの「忘れられない君」(”Never, Never Gonna Give Ya Up”)が流れるシーンでしょう。ジョン・ハムのミドルエイジ・チャームが全開しています。このシーンでは、ベイビーは完全に食われてしまっています。
それにしても、このトップマンのダークネイビーのコートのシルエットの美しさ。特にアームの部分がジャストサイズなのがシルエットに洗練を与えています。
ちなみにシャツはジョン・バルベイトス、パンツはH&Mです。