究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
【本日最終日】カイエデモード香水図鑑を応援する|2025年6月30日終日

【僅か2日間で予想を越える、多くのご支援頂きありがとうございます。現役香水販売員の方々からも沢山のご支援を頂いており、改めて、カイエデモードの存在意義を感じております。あと少しで、安定した運営に必要な目標額に到達いたします。】

サイトの制作&運営費は、最高責任者の私費と皆様のご寄付により賄われております。日本の香水文化を豊かにしていきたいというカイエデモードの活動にご評価いただければ幸いです。

詳細ページへ

ベイビー・ドライバー2(2017)【映画の中のファッション】(2ページ)

その他の現代の女優たち
その他の現代の女優たち
この記事は約3分で読めます。

作品名:ベイビー・ドライバー Baby Driver(2017)
監督:エドガー・ライト
衣装:コートニー・ホフマン
出演者:アンセル・エルゴート/リリー・ジェームズ/ケヴィン・スペイシー/ジョン・ハム/エイザ・ゴンザレス/ジェイミー・フォックス/ジョン・バーンサル

スポンサーリンク

これが若さなの!キラキラ輝いているダイナーユニフォーム・スタイル







主人公のベイビーを演じるアンセル・エルゴート(1994-)もとても魅力的なのですが、何よりもそのパートナーを務めるデボラ役のリリー・ジェームズ(1989-)がとても魅力的です。カーラ・トーマスの“B-A-B-Y”を歌いながら現れるシーンは、80年代のチアリーダーのようで、まるで天使みたいです。

それにしても50年代ダイナー・ユニフォームは最高です。そんなユニフォームに足元はフライのブラックレザーのコンバットシューズというのが、ムチムチのリリーの肉体にフィットしまくっていて、21世紀的健康美にもマッチしています(かなりの10代から20代の女子はマネしたくなるはず)。

ちなみに元々はこのデボラ役はエマ・ストーンの予定だったのですが、リリー・ジェームズが役柄にハマっていました。

ここでデボラがブーツを履いている意味は、彼女の人生はウエイトレスで終わるつもりがなく、いつでもそんな世界から抜け出すつもりでいるという意味なのです。

スポンサーリンク

GAPのジージャンとフライのコンバットブーツ





デボラは全てのシーンにおいてただこのコンバットブーツだけを履いています。

それにしても、GAPのジージャンをビーシービージーマックスアズリアのノースリーブイエロードレスの上に着るセンスは、かなりアメリカ的です(ちなみに監督もリリーもイギリス人)。ブラックブーツにグレーのハイソックスのアンサンブルもかなり使えるスタイリングです(というかまさにこれから!)。

スポンサーリンク

ボーイフレンド・タンカースジャケット


女性にとってのミリタリー・ファッションは、彼氏のワードローブを着ちゃいました感を出せる最強のボーイフレンド・ファッションなのです。

スポンサーリンク

50年代愛を共有するカップル。

二人の愛の奇跡の謎が、最後に明らかになるのです。そうなのです、二人が、一目惚れに近い状況で愛し合うようになった理由は、50年代という時代に対する愛を共有しているところにあるのです。このカップルがとてもカッコよく、そして、微笑ましく見えるのは、2019年8月的に言えば、ストリート・ファッションで、タピオカ片手に、もう一方の手で携帯扇風機を持っているようなミーハーなカップルの、トレンドという名の、中身が空っぽな横並びの世界観を見せ付けられずに済むからなのです。

だから、デボラは最後の最後まで同じコンバットブーツを履き続けるのです。そして、お迎えの車は、’58 フォード エドセル ペーサーであり、ベイビーのファッションは、ジェームズ・ディーンやマーロン・ブランドのようなジーンズをロールアップした50年代風なのです。

これからの若者にとって、クールに見える生き方は、自分が愛する時代を見つけることなのでしょう。さぁ、タピオカを捨てて、携帯扇風機を捨てて、ストリート・ファッションを脱ぎ捨て、過去の映画を見て、過去の音楽を聴いて、自分探しの旅に出ましょう!