究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

【ザ ディファレント カンパニー】パルファン ド ソンス&ボア(セリーヌ・エレナ)

ザ・ディファレント・カンパニー
©The Different Company
ザ・ディファレント・カンパニー
この記事は約3分で読めます。
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

パルファン ド ソンス&ボア

原名:Sens et Bois
種類:オード・トワレ
ブランド:ザ・ディファレント・カンパニー
調香師:セリーヌ・エレナ
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/17,050円、100ml/22,550円

スポンサーリンク

「牧神の午後への前奏曲」の香り


ジャン=クロード・エレナの娘セリーヌ・エレナにより2006年に生み出された、ザ・ディファレント・カンパニーの「パルファン ド ソンス&ボア」は、ある有名なクラシック音楽をテーマに生み出された香りです。

「感覚と木の香水」という名のこの香りは、まだエルメスの専属調香師になる前のジャン=クロード・エレナが、クロード・ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」をテーマに香りを創ろうと考えていたことから始まりました。その後、エレナはエルメスに入り、娘のセリーヌがそのアイデアを引き継ぐことになったのでした。

この捉えどころのないけだるさを兼ね備えた、ぼんやりとした香りの魅力を理解するためには、ドビュッシーのこの前奏曲を聴くしかありません。この香りにおける中国産シダーウッドが、フルートの役割を果たしており、夢想のようなほのかな香りの世界へと導いてくれます。

それはブラックペッパーと(ほのかに甘い)ホワイト・ヴァイオレットの戯れからはじまります。そして、シダーウッドがインセンスとシロップ状のパチョリに包み込まれながら、5つの香りがもどかしく、穏やかに刺激し合います。

セリーヌ・エレナが、父親の仕事を引き継いだ香りという意味において非常に興味深い香りです。

タニヤ・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「小さな香水製造会社はよくインセンスの匂いを作りたがる。というのも、ターゲットであるー満足してもらうのが難しくて香水を手放せないお客さんたちが、聖なる場所や、未知の領域といった香りを崇めたがるから。」

「とらえにくく、ドライでペッパリーなウッドがまるでフェルト毛布のように、あざやかで青臭い香りを覆っている。おそらく巧妙過ぎるのだと思う。」「宗教的なものを感じるにはあいまい過ぎるし、フレグランスというよりは匂いといったほうがいい。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:パルファン ド ソンス&ボア
原名:Sens et Bois
種類:オード・トワレ
ブランド:ザ・ディファレント・カンパニー
調香師:セリーヌ・エレナ
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/17,050円、100ml/22,550円


トップノート:ブラックペッパー、ベルガモット、ジンジャー、エレミ
ミドルノート:インセンス、ヴァイオレット、ネロリ
ラストノート:サンダルウッド、シダー、パチョリ