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【セルジュ ルタンス】サンタル ドゥ ミゾール(クリストファー・シェルドレイク)

クリストファー・シェルドレイク
クリストファー・シェルドレイクセルジュ・ルタンスブランド調香師香りの美学
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サンタル ドゥ ミゾール

原名:Santal de Mysore
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:1997年
対象性別:ユニセックス
価格:不明

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マイソール産サンダルウッド


サンダルウッドの木の香りは、吸血鬼のようにその木に吸い付くようにして香料を得るのです。温かく、心を揺り動かす、スパイシーな香り立ちの中で、最も純粋であるとされるマイソール・サンダルウッドは、まるで火の鳥のような輝きを放ちます。

セルジュ・ルタンス公式サイトより

古代インドにおいて、高級娼婦たちが胸もとにつけ、男たちのテストステロンを分泌させる役割を担っていた〝官能の香木〟サンダルウッド。かつて世界の70%のサンダルウッドは、マイソール産でした。

サンダルウッドは、4日間かけて水蒸気蒸留法で抽出されます。香り立ちの良さだけでなく、保留剤としてもとても優れています。そんな万能のエリクサーであるこの香料は、乱獲の被害にあい、2006年以降インド政府により、核兵器並みに厳重な管理化におかれています。

そんな貴重な香料の名を冠した香りが、1997年に発売された「サンタル ドゥ ミゾール」です。スパイシーオリエンタルの香りは、クリストファー・シェルドレイクにより調香されました。

ルタンス曰く、この香りには、天然のマイソール産のサンダルウッドが使用されており、それは、2006年の規制より前に、膨大な量を購入し保存してあるものを使用しているとのことです。

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〝情熱のインド大陸(カレー)〟の先にあるシャングリ・ラ


滑らかなサンダルウッドのバターのような樹液の上にココナッツが垂らされてゆき、甘くクリーミーな香りが広がる中、クミン、キャラウェイ、フェヌグリークといったスパイスが到来する情景からこの香りははじまります。

ルタンスが「スパイスの限界に挑戦した」というこの香りは、インドの木とインドのスパイスが生み出す、〝情熱のインド大陸(カレー)〟が、埃のように舞い散り、肌の上に広がっていくようです。

すぐに焦がしたメープルシロップのようなベンゾインが、スパイシーなサンダルウッドに溶け込み、森をその甘さで凌駕してゆきます。

この香りの醍醐味はドライダウンにあります。まるで、スパイスとベンゾインの濃霧を越えた先に、目の前に広がるシャングリ・ラのような黄金色に煌くサンダルウッドに包まれ、身も心も木の囁きに魅了されてゆくのです。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「サンタル ドゥ ミゾール」を「ラム酒の樽」と呼び、「長い間、インド・マイソールのサンダルウッド精油といえば、わりと安価でありながらも豪華な原料であった。たぶん、そのために政府の保護が必要なほどまで、乱獲されてしまったのだろう。」

「オーストラリアのサンダルウッドを使っているのか、それとも合成香料を使っているのか、私にはまったくわからない。なぜなら、「サムサラ」を連想させる強いココナッツとキャラメルのアコードで隠してしまっているからだ。」「カリブの海賊にあこがれる人たちが愛するラム酒のトロピカスなファンタジーの香りだ。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:サンタル ドゥ ミゾール
原名:Santal de Mysore
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:1997年
対象性別:ユニセックス
価格:不明

シングルノート:サンダルウッド、キャラウェイ、クミン、ベンゾイン、スティラックス、サフラン

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