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【カルティエ】ピュール マニョリア(マチルド・ローラン)

カルティエ
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ピュール マニョリア

原名:Pur Magnolia
種類:オード・トワレ
ブランド:カルティエ
調香師:マチルド・ローラン
発表年:2020年
対象性別:女性
価格:75ml /36,465円
公式ホームページ:カルティエ

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自然を宝石で再現するように、自然を香りで再現する。

©Cartier

私が自然を再現したいと考えた香りのひとつにマグノリアを選んだ理由。それは、ロマンティックな香りのイメージがあるマグノリアの真実の姿を再現した香りに出会ったことがないからでした。

本当の木に咲いたマグノリアの香りにはわずかに柑橘系の匂いがあります。

マチルド・ローラン

ハイジュエリー・ブランド、カルティエのフレグランスが、2020年11月12日に日本初上陸を果たすことになりました(実際は三度目の正直)。「レ ゼピュール ドゥ パルファン(香水のスケッチ集)」の三種類の香りのうちのひとつである「ピュール マニョリア」は、カルティエの専属調香師マチルド・ローランにより調香されました。

彼女は三種類の香りを一年間かけて生み出しました。このコレクションのテーマは、抽象的な香りの創造ではなく、〝究極のリアリズム=自然の中で植物が解き放つ瞬間の再現〟です。

「ピュール マニョリア」とはフランス語で「ピュア・マグノリア」の意味です。春のそよ風に乗って、マグノリアの木から香る柑橘系のようなフレッシュなマグノリアの香りです。

この香りが三種類の中で最も人々の心を打つであろう理由は、マチルドがかつて調香したゲランの『アクア・アレゴリア』シリーズの名香「パンプルリューヌ」にあります。なぜなら彼女ほどシトラスに自然な輝きを与えることが出来る調香師はいないからです。

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〝シトラスの魔術師〟が生みだすピュアなマグノリア


このマグノリアは、(マグノリアの香りでよく表現される)ロマンティックなムードを生み出すクリーミーなジャスミンや百合のような甘さは存在しません。木の上に咲いているマグノリアを再現しているだけあって、どこか浮遊しているような粉っぽさと、フレッシュな柑橘系のニュアンスが再現されています。

ちなみに天然のマグノリアには、柑橘系を感じさせるリナロール(スズラン、ラベンダー、ベルガモット様の芳香)が含まれており、昼夜の時間帯、気温、湿度の影響を受け、レモンやザクロ、ヴァイオレットの持つ様々な香りのニュアンスが、ゆっくりとスパイラルします(キャンディのようであったり、蜂蜜のようであったり、酸っぱかったり、フルーティであったり、パウダリーであったり)。そんな複雑なニュアンスを再現している香りが「ピュール マニョリア」なのです。

それは最初から最後まで肌の上で、ボトルから解放された瞬間を謳歌するように、マグノリアが、弾け、輝き、躍動します。そして、赤ちゃんのほっぺの柔らかさのように、スエードや干し草のニュアンスをほんのり感じさせながら、肌に自然に馴染んでいくようなドライダウンを迎えます。

まさにカルティエのジュエリーが女性の肌の上で躍動する輝きを、香水によって見事に再現した香りです。〝マグノリアの生命力を感じさせる香り〟です。

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香水データ

香水名:ピュール マニョリア
原名:Pur Magnolia
種類:オード・トワレ
ブランド:カルティエ
調香師:マチルド・ローラン
発表年:2020年
対象性別:女性
価格:75ml /36,465円
公式ホームページ:カルティエ


シングルノート:マグノリア、シトラスノート