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【ニシャネ】アンブラ カラブリア(ジョージ・リー)

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アンブラ カラブリア

原名:Ambra Calabria
種類:エキストレド パルファム
ブランド:ニシャネ|NISHANE
調香師:ジョージ・リー(ホルヘ・リー)
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/25,300円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP

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地中海の神々の黄昏の香り


2012年にトルコ・イスタンブールで創業したフレグランス・ブランドのニシャネより、2015年に発売された「アンブラ カラブリア」は、アロマティック・スパイシーな香りとして、ジョージ・リーにより調香されました。

イタリアの(ブーツの先っぽにある)レッジョ・ディ・カラブリアをイメージして生み出された香りです。ちなみにかの地で生み出されたのが、ジャンニ&ドナテラ・ヴェルサーチ兄妹でした。

まるでアクア・ディ・パルマのコロンを連想させるトップノートからこの香りははじまります。それはベルガモットの飛沫を吸収したフレッシュなバニラとアンバーの間で、その空白を埋めるようにのた打つグリーンノートが地上の楽園で繰り広げる神々の黄昏の香りです。

この香りのテーマを語るのにフリードリッヒ・ニーチェの以下の言葉ほど相応しい言葉はないでしょう。

ディオニューソスの微笑から生まれた出たのがオリンポスの神々であり、ディオニューソスの涙から生まれたのが人間である。

『悲劇の誕生』より

ベルガモットとレモンの果汁と、鋭いガルバナムと青葉を氷の中でクラッシュしているような爽快感からこの香りははじまります。すでにその背後からムスクの存在を感じることが出来ます。

やがてクリーミーなジャスミンとスパイシーなコリアンダーが、シトラスとグリーンのそれぞれに溶け込んでゆきます。そして、ベースのムスクによって導き出されたバニラとアンバーが決して交じり合うことなく双頭の鷲のようにシトラスとグリーンの間をかけめぐります。

もしかしたら、アクア・ディ・パルマあたりのコロンを愛している男女がこの香りに遭遇してしまうと、自分たちの神々を易々と捨て去り、こちらに乗り換えてしまう可能性があるほどに危険な〝ディオニューソス・コロン〟です。微笑と涙だけで作り出されたオーデコロンの傑作。

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香水データ

香水名:アンブラ カラブリア
原名:Ambra Calabria
種類:エキストレド パルファム
ブランド:ニシャネ|NISHANE
調香師:ジョージ・リー(ホルヘ・リー)
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/25,300円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP


トップノート:ベルガモット、青葉、ガルバナム
ミドルノート:コリアンダー、ジャスミン
ラストノート:アンバー、バニラ、ムスク