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【カルティエ】カルティエ ドゥ リュンヌ(マチルド・ローラン)

カルティエ
©Cartier
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カルティエ ドゥ リュンヌ

原名:Cartier De Lune
種類:オード・トワレ
ブランド:カルティエ
調香師:マチルド・ローラン
発表年:2011年
対象性別:女性
価格:日本未発売

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月の光で作られた〝見えない宝石〟

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私は香料の説明をするのがあまり好きではありません。ハニーサックル、昼顔、スズラン、フリージア、シクラメンをブレンドしたものだと知って何になるのですか?重要なのは、これらのシンプルで繊細で、生き生きとした新鮮な小花を中心に生み出されるシナリオなのです。香りを漂わせるような花は欲しくなかったの。

太陽に照らされると、それらの花々は、強く、重く、動物的な一面を見せる。しかし、月の下では、落ち着き、香りはよりまろやかで、丸みを帯び、より穏やかになる。夜空の下でも輝きを失わず、まるで新鮮な水を一杯飲んだかのような香りを私は創造したかったの。

マチルド・ローラン

2005年にカルティエの専属調香師に就任したマチルド・ローランは、まず最初にカルティエのVIPのためのパーソナル・フレグランスの創造に専念していました。そして、2008年に初めての一般向けのフレグランスとして、まずメンズ・フレグランス「ロードスター」を発表しました。

次に、翌2009年からブランド初のラグジュアリー・コレクション「レ ズール ドゥ パルファン〝香水の時間〟」をスタートし、続々と新作をリリースしていく中、マチルドによる初のウィメンズ・フレグランス「カルティエ ドゥ リュンヌ」を、2011年に誕生させたのでした。

〝月のカルティエ〟は、ドビュッシーの名曲「月の光(クレール・ドゥ・リュンヌ)」からインスパイアされた〝月の光で作られた香水〟でした。

その香りのイメージは、〝空気が美しいとある国の郊外でバカンスを過ごしていたある日、月の光に誘われて、外に出てみると、真夜中のお花畑が魅せる官能の一面に遭遇した〟情景でした。

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カルティエのムーンライト伝説

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真夜中に、月の光と星々の瞬きで磨かれ輝きを増すミステリアスな花々のきらめきを表現したこの香りは、柔らかく静やかに華やかなローズが開花する情景からはじまります。

このローズに、月の光のようなジュニパーベリーと星の輝きのようなピンクペッパーが降り注ぎます。そして、ローズの美しさを優しく引き立てるようにスズラン、シクラメン、ハニーサックル、ヴァイオレット、ジャスミンといった花々が粛々と開花してゆきます。

やがて、満月が空に冴え、アイビーのグリーンの香りをムスクが広がらせていく中、月の光に愛されるロマンティックな夜の気配に、心は満たされていくのです。そしてグリーンアップルの香りを背景に、ローズとスズランのハーモニーが、月琴の響きのように、しづやかに、ものうげに、またゆるやかに、素肌に輝きを与えてゆくのです。

まさに月の光に導かれて、何度も巡り合う、『カルティエのムーンライト伝説』です。

© 武内直子・PNP・講談社・東映アニメーション

ムーンライトブルー・カラーのボトルのシルバーのメタル・キャップには、三日月と真珠が刻まれています。キャンペーン・モデルとして、ハンガリー出身のファッション・モデル・バルバラ・パルヴィン(1993-)が起用されました。

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香水データ

香水名:カルティエ ドゥ リュンヌ
原名:Cartier De Lune
種類:オード・トワレ
ブランド:カルティエ
調香師:マチルド・ローラン
発表年:2011年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:ピンクペッパー、ジュニパーベリー
ミドルノート:ハニーサックル、ローズ、スズラン、シクラメン
ラストノート:ウッディノート、ムスク