ルビワールド コレクション
Loubiworld Collection 2016年9月に、鳴り物入りでブランド初のフレグランス・コレクション「クリスチャン ルブタン コレクション」を発表したにも関わらず、見事に大転倒してしまったクリスチャン・ルブタンは、2018年に新たにプーチと提携し、リベンジを果たすことを心に誓いました。
その間、彼はフレデリック・マルとの親交を深め、一時期、フレデリック・マルからクリスチャン・ルブタンの香りが、ドリス・ヴァン・ノッテンやアルベール・エルバスの香りのように発売されるのではという憶測さえ生まれる程でした。
しかし、ルブタンは、独立精神が旺盛な人です。彼はマルから学んだ、高級な香りをプロデュースするノウハウを、新しいコレクションに惜しみなく注ぎ込んだのでした。かくして、2020年11月に世界中で発表されたのが、7種類の香りからなる「ルビワールド コレクション」でした。
世界中でもっとも必要のない香り
私が最も誇りに思っていること。それは私の仕事は、人々に必要ではないものを作っているということです。あなたに必要のないデザインだからこそ、それはとても重要なものなのです。私は誰もが望むものになど興味はない。
クリスチャン・ルブタン
2020年11月より、ルブタンの逆襲が開始されました。「世界中でもっとも人々に必要とされない香りのコレクション」の創造です。それは、ルブタン自身が、10代の頃に影響を受けた国々に対する想い(その国に存在する真実と虚像)からインスピレーションを受けた香りです。
ただひとつ言えることは、私はシューズをデザインするとき、そのシューズを履くと、女性がより美しく見えることだけを考えてデザインしています。そして、それは今回の香りのデザインにおいても同じことが言えます。
クリスチャン・ルブタン
2年の歳月が費やされたこの香りは、フィルメニッヒ社の4人の調香師により生み出されました。ダフネ・ブジェ、ニコラ・ボーリュー、マリー・サラマーニュ、クリストフ・レイノーの4人です。
キャンペーン・イラストはエレーヌ・トラン
フランスでも有数のイラストレーターであるエレーヌ・トラン(1954-)とのコラボです。
彼女はマリ・クレールやエルのためにファッション・イラストを描くことからキャリアを開始し、後にアナ・ウィンターに抜擢されヴォーグUSAのためにファッション・イラストを手がけるようになり、エルメス、イヴ・サンローラン、資生堂との伝説的なコラボを行ってきた21世紀のファッション・イラストレーターのスターです。
ルビワールド フレグランス コレクション
ルビキス(ダフネ・ブジェ)
テーマ国:メキシコ
ルビクラウン(クリストフ・レイノー)
テーマ国:英国
ルビクロック(ダフネ・ブジェ)
テーマ国:エジプト
ルビドゥー(ダフネ・ブジェ)
テーマ国:日本
ルビファンク(ニコラ・ボーリュー)
テーマ国:ブラジル
ルビラージ(ダフネ・ブジェ)
テーマ国:インド
ルビルージュ(マリー・サラマーニュ)
テーマ国:フランス・パリ