究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

【ペンハリガン】リリー&スパイス(マティルデ・ビジャウイ)

ペンハリガン
ペンハリガン
この記事は約2分で読めます。
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

リリー&スパイス

原名:Lily & Spice
種類:オード・パルファム
ブランド:ペンハリガン
調香師:マティルデ・ビジャウイ
発表年:2006年
対象性別:女性
価格:50ml/13,000円

スポンサーリンク

素肌の上に、自然の百合の花が咲きます。


ペンハリガンから2006年に発売された「リリー&スパイス」は、100%まるごと百合(リリー)の香りです。マティルデ・ビジャウイにより調香されました。

静の美学。うっとりするような美しい百合ではなく、咲きはじめの百合が開花していく清々しさを肌で感じ取ることが出来るこの香りは、ぱきっと茎が折れそうなほど自然な、青みと辛みとほのかな甘みの絶妙なバランスからはじまります。

朝露をふくんだ百合の蕾がキラキラと解けて、ゆっくりと花弁を広げていくようです。すぐにクローブとペッパーといったスパイスがムスクの風に乗り、涼やかな百合の花の開花のお手伝いをしてゆきます。

やがてバニラとベンゾインの甘さと、パチョリのアーシィーさが大地に根を張る百合の感触を素肌に伝えてくれるように、しづやかに、またゆるやかにまったりと花を咲かせた百合の豊かな芳香とひとまとめになり広がってゆきます。

まるでやさしい母(聖母)のようでもあり、ものうげな誘う女(娼婦)のようでもある、百合の気高くも、まったりしたロマンチックな甘さに包みこまれていくようです。この百合には、謎めいた自然の美しさがあります。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「リリー&スパイス」を「リリー・サフラン」と呼び、「これまでのところ、小規模の会社によく見られるハイコンセプトでナンセンスという趣向もなく、平凡で品のいい合成の香水を作っている。だが、もう少し努力がほしい。ほとんどの製品が退屈かつ陳腐で、ターゲットを絞り過ぎているように思える。」

「しかし、リリー&スパイスはいい。とてもしっかりしたユリの単一花香に、ジボダン社製の個性的なサフランノートを配したのが、非常にファッショナブルだ。クレゾール風のスパイスの組み合わせが、まるでレザーのような一面を生み出していて、これは今までの百合の単一花香では経験がない。よくできている。少し地味ではあるが。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:リリー&スパイス
原名:Lily & Spice
種類:オード・パルファム
ブランド:ペンハリガン
調香師:マティルデ・ビジャウイ
発表年:2006年
対象性別:女性
価格:50ml/13,000円


トップノート:ホワイトリリー、サフラン
ミドルノート:クローブ、ペッパー
ラストノート:パチョリ、ムスク、バニラ、ベンゾイン